両親共に休業している場合に、子供の扶養はどちらに入れた方がよいか

弊社従業員(女性)が出産の為産休を取っており、この度出産されたと連絡がありました。その際にお子さんの扶養は自分と旦那さんとどちらにいれるべきか、と質問がありました。今回旦那さんもお子さんの出産日より育児休業を取っているとのことで、両親共に給与がない状態であるとのことです。収入の多い方の扶養に入れるのが一般的だと思われますが今回の場合はどのようにするのがよいでしょうか。

回答

ご質問のケースは、保険者(協会けんぽや健康保険組合)によって取り扱いが違う場合がございますのでその点先にご認識頂ければと存じます。
扶養の考え方につきましては質問文に記載されております通り収入の多い方(正しくは主として生計を維持している者)の扶養に入れる、というのが原則的な考え方です。今回の場合、まずはお子様が生まれた日から向こう1年間の年収、という観点で考えられるのが良いかと思われます。奥様もご主人様もいつまで産休(育休)を取るのかが今の時点で予定が立てられているのであれば、向こう1年間の間に復帰されて給与を受けられる期間やその金額からどちらの年収が多くなるのか、を試算されればどちらの方が多くなるのかというのが分かるかと存じます。
もしご両親共に少なくとも1年間は産休(育休)を取りどちらも収入がゼロであるという事であれば、お互いが復帰された後で収入が高くなりそうな方の扶養に入れておく、という考え方で良いかと思われます。
どちらにしましても、退職されたり、労働条件が変わったり等でどちらの扶養にいれるのかというのが変わる可能性は十分にあり得ます。扶養者が変わるようであればその時点で手続を行えばよいという事になりますので、今の時点でどちらの扶養に入れるのが適切かという観点でお考え頂き、状況が微妙なようであれば保険者へその旨を伝えてご相談されるのが良いかと存じます。
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