現在、別の会社に勤務されているとのことですが、就業規則において、二重就業が禁止されているかご本人様に確認をしてから、事前出社の依頼をしましょう。
また、現在勤務されている会社において、有休消化中であるかどうかの確認も必要です。
二重就業が禁止にもかかわらず退職前に就業した場合、就業規則違反行為となり、退職金の減額や懲戒解雇などの処分を受けるリスクが生じます。

仮に二重就業が可能な場合、社会保険、雇用保険の手続きにおいての注意点を説明いたします。
健康保険、厚生年金保険については、二重加入することができます。
二重加入することはできますが、前職の会社の退職日が月末ですと、二重に保険料を徴収することになります。

雇用保険は複数の事業所で重複して加入することはできません。
生計を維持するのに必要な主たる賃金を受ける会社でのみ雇用保険の被保険者となり、従たる賃金を受ける会社では被保険者となりません。

また、労災につきましては、勤務をする会社の方で発生したものとなりますので、御社への通勤途中の災害、勤務中の災害については御社での労災となります。

今回、入社日以前でのご就業が数日ということですので、入社前の就業がどういった労働条件（就業時間・日数・賃金等）で行われるか明示しておく必要があります。