ワタミが労働環境改善のために全店舗の1割を閉鎖へ

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報道により世間ではすっかり「ブラック企業」のイメージがついてしまったワタミ。先週、創業者の渡辺氏が、過労のため自殺をしたとされる元従業員の遺族が損害賠償を求めて係争中の法定の場ではじめての謝罪をしました。

とはいえ道義上の責任を認めての謝罪であって、法律的に安全配慮義務違反があったことについては依然否定して、司法の判断にゆだねるとしており、今後の裁判の推移が注目されます。

一方で根本的な労働環境改善策として打ち出したのが全店舗の1割を閉鎖して、閉鎖店舗の余剰人員を近隣店舗に割り振り、余裕を持たせて労働環境を改善するという施策。当然人件費増によりその他店舗の経営は悪化が予想されるわけで、それでも労務リスク改善に踏み切ったことは英断だと思います。

今後同じく労働集約型で、労務リスクを抱える居酒屋業界、流通業界、物流業界に波紋が広がることが予想されます。

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【ワタミ:60店舗を14年度中に閉鎖 労働環境改善で】

参照元:2014年03月28日 毎日新聞

居酒屋チェーンのワタミは27日、全店舗約640店の約1割に当たる60店舗を2014年度中に閉鎖すると発表した。店舗削減で余剰ができた社員を近隣店舗に振り分けることで店舗当たりの人員を増やし、労働環境を改善する。

外部の有識者でつくる同社の業務改革検討委員会が1月に出した報告書で、「所定労働時間を超える長時間労働が慢性化している」「始業終業時刻を正しく記録していない」などと指摘されていた。

そのため、店舗削減に加え、会議時間の削減のほか、メンタルヘルス相談窓口の設置など社員の健康管理の充実も図るとしている。(共同)

【「ワタミ」訴訟 渡辺美樹氏、法廷で謝罪】

参照元:2014年03月27日 読売新聞

居酒屋チェーンを経営する「ワタミフードサービス」の正社員だった女性が過重労働のため自殺したのは会社側が安全配慮義務を怠ったためとして、両親が同社と親会社「ワタミ」の元社長、渡辺美樹参院議員らに損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が27日、東京地裁であり、渡辺氏は「自ら絶たれた命の道義的責任を重く受け止める」などとする陳述書を提出し、法廷で謝罪した。

女性は森美菜さん(26=当時)で、2012年に過労自殺による労災と認定された。ワタミ側は恒常的な長時間労働ではなかったとし、安全配慮義務違反があったことを否定した上で請求棄却を求めている。渡辺氏は陳述書で「法的責任の見解相違については司法の判断を仰ぐ」とした。

一方で「私のこれまでの発言が遺族に『不誠実』と受け取られたことも謝罪する」などとしワタミグループが再発防止策をまとめたことも明らかにした。

父親の豪さんは「道義的責任と法的責任は区別できないはずだ。渡辺氏らの経営責任を追及したい」と話した。(共同)


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