今、使っている人事データは本当に役立っているか ?
皆さんこんにちは。
人事部サポートSR 2016年度内定者の石 竜菲です!
会社がデータ分析を活用して競争力を生み出していくに対しては、質の高いデータが求められます。
人事マネジメントの世界で考えれば、色々な基準を活用した管理モデルが日系企業の間でも広く普及し、その機能を利用することで従来のシステムでは課題とされていたデータの標準化を実現してきます。
人事部門は、戦略的に動いていくために、どのようなデータや事実を集め、活用していけばよいのでしょうか?ここで、人事とデータという問題について、2つの意見を紹介したいと思います。
1、データを分析しても、もう起こったことを事実として報告しているだけならば、企業の競争力を強化するために役には立ちません。その原因は『分析力を武器とする企業』の著者であるダベンポート氏は以下の2つがあると指摘しています。
一つ目は既に起こったこと(事実)をレポートするもの。即ち後ろを振り向いて過去のことを語っているレポートを出すものです。
二つ目起こった原因について分析し、起こらないために、起こり続けるために何をすればいいのかを決めることをサポートするもの。決断の最適化、将来の予測を助ける指標を提供するものです。
そして、決断の最適化、将来の予測を助ける指標を提供するものが重要なデータ活用の考え方で、経営やマネジメントが決断をするために役立つデータを提供し、それによって企業の競争力が強化されるということを考えるのが、これからの人事に求められているという提案です。
2、人事関連データが不足していることではなく、人事が集めているデータと経営・マネジメント層が求めているものがかい離している(つながりが見えてない)ことが、大きな問題です。そして、グローバル規模で状況が次々と変化していく中で、必要な質を備えた人材を必要な量、しかもタイムリーに補充していくためには、これまで以上に効率的・効果的な採用手法が求められます。データ分析の活用は、こうした目的を達成するために大きな可能性を秘めていると言えます。
人事部門は、データ活用ができていないと言われていますが、それは量の問題ではなく、経営・マネジメントが求めていることに応えられていない質の問題と指摘されています。
多分人事部門はいろいろなデータは持っていますが、それが経営の視点で考えたら、的外れなものである可能性が高いということです。ですから、会社の経営戦略に合わせて活用、発掘、育成する取組みデータが必要です。データ活用の方向性と新しい考え方は、人材をデータ化、システムで一元管理と組織、社員を見えるかとデータ蓄積が「対応力」を向上させることです。
そのデータ活用の方向性と新しい考え方で経営の決断の最適化、将来の予測を助ける指標を提供し、経営・マネジメントがビジネスを成功させるために必要なデータや活動を提供する。戦略的人事になっていくためには、ITというツールをいかに上手に使いこなしていくのかについて、日々の人事業務作業というミクロな視点だけではなく、経営・マネジメントという視点から考えていくことが求められていることを自覚する必要があるのです。
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