日本企業の人材不足を解決するための「外国人採用体制作り」
現在、日本で働いている外国人労働者数は約108万人で、過去最高です。厚生労働省が27日、昨年10月末時点の外国人労働者数を公表しました。厚労省によると、昨年10月末時点の外国人労働者数は前年比19・4%増の108万3769人です。公表を始めた2008年以降初めて100万人を超え、国内雇用者数の2%弱を占めました。外国人労働者の増加が目立ち、国内の人手不足を補う人材としての存在感が高まっています。
詳しい数字は厚生労働省の報告でご確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000148933.html
外国人労働者の増加することによって、多様化していく働き方に対し、採用したら企業はどのような姿勢と体制を求められているのでしょうか。今回は「外国人労働者採用体制作り」を中心においた記事にしていこうと思います。
目次
① 企業採用現状
② 採用メリット
③ 採用後体制
④ まとめ
現状
① 積極的に採用している
株式会社ディスコが、全国の主要企業を対象に、外国人留学生の採用に関する調査を行った2015年のデータからは、「大卒以上の外国人留学生を雇用している企業は50.6%」「外国人留学生の採用を見込んでいる企業の割合は、2014年度48.4%→2016年度57.1%へと増加」という現状や見通しが明らかとなっています。
参考資料:「外国人留学生の採用に関する企業調査」アンケート結果 <2015 年11月調査>(株式会社ディスコ キャリアリサーチ) http://www.disc.co.jp/pressrelease/detail/KigyouGaikoku201512-3523.htm
② 日本で就職する外国人が増えていく
平成26年における留学生の日本企業等への就職状況について(法務省入国管理局)の資料によると、実際に、日本の大学や大学院を卒業後、日本で就職する外国人留学生は急増しています。「法務省入国管理局」が発表したデータによると、在留資格を申請し、それを許可された人数は、2014年には12,958人(前年比11.3%増)にものぼります。これは、10年前の5,264人(2004年)に比べ、約2.5倍へと増加している結果となっています。
このような流れの中で、外国人社員の採用はますます活発化していくことでしょう。
外国人採用するメリット
採用する効果は大きく3つにまとめられます。
① 海外へ販路拡大
・その国の文化や習慣、ビジネス傾向等を入手しやすく、真実です。
・現地の情報を多角視点的な視点で分析や検討することができます。
② 海外との円滑にコミュニケーションへ
・高い言語力や習慣の理解により、海外取引先や現地法人とのコミュニケーションはスムーズにできます。
・外国人の人脈やネットワークを活用することにより、海外でのビジネス展開を優位に進めます。
・好感度を高めます。
③ 社内の活性化
・多様な人材で組織を活性化にします。
・商品などの多国籍な付加価値の創出することが可能です。
・イノベーション起こりやすいです。
採用後体制作り
では、実際に採用したら、外国人社員採用に苦労している会社も少なくもないと思います。
企業は、採用後の体制作りが必要です。外国人のパフォーマンスを最大化に発揮できるための取組をまとめました。
外国人労働者採用に至る一番の問題をコミュニケーションでしょう。実際にこのような問題に直面していませんが。
課題点:
1. 日本語特有の意味で全てを理解するコミュニケーションを身に付けるのは苦労しています。
2.敬語、謙譲語等は、混乱しやすいです。
3. 留学生の採用においては、会話力は問題ありませんが、書く力が足りない学生が多いです。
4. 文化や考え方の違いからか仕事上の誤解が生じやすいです。
。。。。。。
具体的な解決方法:
■ 採用時から日本語能力基準の設定と判断基準の設定し、最低レベルの日本語力がある人材を採用しましょう。
■ 入社後に外国人材にストレスを感じさせない語学育成体制が取っていきましょう。
■ 孤立しやすい外国人材をフォローするメンター制が定着に向けた取り組みが必要とし、相談できるを環境作りましょう。
■フィードバックが重要です。行動の反省や結果を導くための具体的かつタイムリーな伝達 し、目標・質・期日に対して、明確にしなければなりません。
■ お互いの意識の共有をしながら業務を進めてください。
■ 外国人材の「大丈夫」は「大丈夫」ではないときもありますので、見極めていきましょう。
また、外国人採用を行っているが離職率が高く定着しないことや日本特有の社内のルール(暗黙の文化)が理解できない外国人が多いです。労務問題を発生しないように、解決方法をまとめました。
■採用時、外国人材は離職しないように、さまざまなキャリアプランの提示する必要があります。
■ 採用の際に双方の意識の確認や明確なルールの確認を行う必要があります。
(雇用契約形態、勤務形態、処遇への理解、配属先、評価項目、内容、方法への理解、異動等)
■ 雇用に係る書類や就業規則などは難しい表現が多いため、口頭で詳しく説明するや、他言語化することも検討していきましょう。
■ 短期のキャリアイメージ(現在の職務への満足度)を把握する為の定期的な面談も導入していきましょう。
■そのほか、育児休業制度などの体制も定着率に繋ぎます。
まとめ
日本はまさにいまグローバル化に立っています。しかも将来の話ではなく、すでに波に乗っています。外国人採用することにより、「国内の人手不足を解決できる」「少子化、高齢化問題を解決できる」「働き方の多様による企業収益の改善」が実現できる世界に変えていこうではありませんか!
グローバル化に意欲的な日本企業による外国人採用の動きは、これからますます活発化していくことでしょう。なので、採用体制もそろそろ見直タイミングに迎えています。
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