【新卒採用】辞退者数にも影響する!?内定出しのタイミングの考え方
5月も下旬に差し掛かり、1次選考、2次選考・・・と選考が進みつつあるのではないのでしょうか。
企業によってはゴールデンウィーク前に第一陣の内定を出し、2順目、3順目の採用を行っている人事担当者の方もいらっしゃると思います。
さて今回は、内定出しのタイミングについて触れてみたいと思います。
選考の延長上に内定があるため、「最終選考が終わったから内定」というように内定を出してしまいがちですが、内定出しのタイミングは辞退者の数にも影響を及ぼします。では、内定出しのタイミングはどのように設定すればよいのでしょうか?
下記のコラムを参考に、内定出しのタイミングのポイントについてご紹介いたします!
https://kanri.rikunabi.com/2018/rms/knowhow/que/q_soudan/q_soudan0029.html (就活ナビGATE)
目次
「競合他社との関係」と「内定出し」
内定出しのタイミングの適切さは、自社と競合他社が採用ブランドにおいてどのような位置関係にあるかが影響します。
採用ブランドが同等の企業
例えば学生が、採用ブランドが類似する複数の企業を応募していた場合、内定をもらえた順番が進路先の決定に影響すると考えられます。学生が 「A社、B社、C社のどこかに入社したい」 といった考え方をしている場合には、それらの企業のいずれかから内定をもらった時点で、就職活動に満足してしまう可能性があるからです。
したがって、 「自社の競合は○○社だ」 と明確であり、その○○社と自社が採用ブランドも類似している場合には、その企業より早く内定を出すことは一定の効果があると考えられます。
「採用ブランドが高い企業」 対 「採用ブランドが低い企業」
一方、大手・人気企業など 「採用ブランドが高い企業」 対 「採用ブランドが低い企業」 という構図においてもしも自社が弱者である場合、内定出しのタイミングのみで成果をコントロールすることは難しいといえます。
その場合には単に時期を工夫するだけでなく、何らかの戦略と抱き合わせて考える必要があります。
採用ブランドの高い企業よりも先に内定出しをおこなう場合は、応募者・内定者は順調に増やすことができますが、辞退者も多くなる可能性があることを事前に想定しておく必要があるでしょう。そして、歩留まりを低く設定したり、内定者を確保した後に関係構築に注力して辞退を防いだりといったアクションが必要になります。
翻って、採用ブランドの高い企業よりも後に内定出しをおこなう場合は、応募者の学生はそれらの企業の内定を獲得できなかった学生などに限られてしまう可能性がありますが、辞退者は少ないと想定できます。こうした場合には、そもそも応募者数が不足しないように入口を多く設ける必要があります。
内定出し時期の検討は、これら内定者との関係構築や選考プロセスの入口拡大について、自社としてどちらに注力するべきかという観点でおこなってもよいと思います。
「2017年採用のスケジュール変更」と「内定出し」
次に、今年の採用活動のスケジュール変更と内定出しに対する考え方について触れておきたいと思います。今年の採用活動は大きく、
① 6月以前
② 6月~7月
③ 8月以降
の3つの時期に分かれています。各時期によって、内定を出した場合の考え方や対応が変わってくることが想定されます。
①6月以前
6月以前に内定出しをおこなう場合、既に自社と関係構築ができているか否かによって考え方が異なります。
例えば、長期のインターンシップなどにより既に関係構築ができている場合には入社確度の高い内定出しが可能ですが、通常の採用広報から内定を出す場合にはそうはいきません。内定者を長期間決してなおざりにせず、よい関係を維持し続けるための施策が必須でしょう。
②6月~7月
ご存知の通り、今年の採用活動は6月に昨年よりも集中して実施されることが予想されます。
他社とのバッティングが多く発生しますので、選考途中の辞退が増加することや、一人の学生に他社からも重複して内定が出ることを想定しておくべきでしょう。
③8月以降
7月のテスト時期を挟み、内定者を確保できていない企業と内定を持たない学生が、8月以降に活動を再開するでしょう。
学生の就職活動も成熟してくる頃ですので、この時期に出した内定に対する辞退は小規模にとどまるのではないかと思います。そして今年の採用活動(就職活動)は、8月を終えると一気に終息へ向かうことが予想されます。
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いかがでしたでしょうか?
「最終選考が終わったから内定」と考えるだけでなく、競合他社や就活スケジュールとの関係を考慮したうえで内定出しのタイミングをご検討されても良いかもしれません。
大石夏実
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