【中小企業の採用担当者必見!】新卒採用の転換点-『2016年問題』について考える
【中小企業必見】新卒採用の転換点-『2016年問題』について考える
みなさま。いつもご愛読いただき、ありがとうございます。
今回は、固めの内容で進めます。
今回取り上げるのは新卒採用の転換点、いま書籍などでも話題の『2016年問題』を取り上げます。
・そもそも新卒採用の『2016年問題』とは??
経団連は2013年9月、企業の就職・採用活動のルールを定めた倫理憲章を改め、2016年卒業予定者の採用から採用活動の解禁を大学3年生の3月に、採用選考の開始を大学4年の8月に変更することを発表しました。これまでは12月に採用広報を開始し、翌年の4月から選考が始まっていたので、広報活動はこれまでより3ヶ月、採用選考も4ヶ月後ろ倒しになります。
採用活動(就職活動)が後ろ倒しになることによってどのような問題が発生するのか?
懸念されるのは中小企業が勝負できる採用活動期間が短くなることです。例年であれば、大企業の採用は4-5月にピークを迎えるので、6月以降は学生も中小企業の求人へ関心を向けるようになります。このため中小企業は大学4年の6月から内定出しが可能となる10月までの十分な期間を使って人材を確保することができていました。これが今回の後ろ倒しによりどうなるかといえば、学生が中小企業の求人に関心が行く時期も8月以降にずれこんでしまうため、非常に限られた期間で採用活動を進めなければならなくなります。目標数を採用できないまま、12月になり、年を越してしまうなど採用活動が例年よりも長期化してしまう懸念が生まれるわけです。これが『2016年問題』が企業に与えるインパクトが大きいと評される理由のひとつと言われています。
『2016年問題』に対して中小企業が取るべき採用戦略とは??
大企業の採用が収束するまで、中小企業は何もしないままでは活動期間はあまりに限定的になってしまいます。しかし、まともに張り合うとしても知名度・採用ブランド力などではどうしても勝てないので、対等に渡り合うのは難しいでしょう。
それでは中小企業はどのような採用戦略をとるべきか。―ひとつ提案をするとすれば、ターゲットとする学生を広げることが挙げられます。短い選考期間の中で採否判断をする必要があるため、ある程度学生の能力が担保されているいわゆる「上位校」に人気が集中しますが、このカテゴリーは過渡競争が生じるレッドオーシャン…ここのみに絞って採用活動を進めても結果は目に見えています。
ではどこを狙うのか―当社では採用コンサルティングとして、お客様と併走して採用活動を進める中で全国採用を常に提案してきました。地方在住の学生の中でも長期休みを利用して東京でインターンシップに参加をするなど意識の高い学生は必ずいます。大手企業からの干渉も少ないため、説明会を積極的に展開してアプローチをしていくべきです。札幌・仙台・名古屋・広島・福岡など主要都市で説明会を実施し、会う機会を増やしていけばキラリと光る学生との出会いがきっと見つかるはずです。
当社のお客様でも、本社が東京にも拘わらず、蓋を開けてみれば内定者の7割が九州地方の学生だったという事例も目の当たりにしたこともあります。
今こそ、目を向けるべきは地方、汗をかいて採用活動を進めるのも一つの方法であると言えるでしょう。
『2016年問題』もどんと来い!当社には創業からの豊富な実績・経験値があります。
来年度の採用に向けて不安が有る企業様はぜひ一度当社にご相談いただけますと幸いです。
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