懲罰委員会の役割と開催時の注意点

たびたび規定に違反し懲戒事由に該当した社員に、懲戒処分を行いたいと思います。弊社の就業規則には「社員の懲戒は、懲罰委員会の議を経てこれを行う」とあり、今回初めて懲罰委員会を開催します。懲罰委員会の役割と開催する場合の注意点を教えてください。

回答

懲罰委員会とは、処分を決める前に、「事実」と「処分の重さ」を冷静に確認する場です。会社が感情で重すぎる・不公平な処分をするのを防ぎ、後で「不当だ」と争われたときに「正しい手順で決めた」と説明できるようにします。

懲罰委員会開催の手順は次のようになります。
・まず何が起きたかを時系列で整理し、証拠を集める
・委員会で、事実があったかを確認する
・本人の言い分(弁明)を聞く
・就業規則のどの条項に当たるかを確認する
・処分の重さが妥当かを検討する
・議事録を残す
・代表者が決定する
・本人へ書面で通知する

また、懲罰委員会開催に際しての注意点は以下のとおりです。
• 弁明の機会を必ず与える。省くと処分理由が正しくても「手続き違反」で無効になりうる(最も多い失敗)
• 就業規則どおりに実施する。「今回は省略」は無効化のリスク
• 公平性を確認する。同じ違反に過去どう対応したかと比べる
• 事実と証拠で判断する。印象・噂・感情で重さを決めない
• 二重処分はしない。一つの行為への処分は一回だけ
• スピードと正確さの両立。放置は「黙認」と見られる。ただし調査は丁寧に
• 記録を必ず残す。議事録・証拠・弁明内容が、争われたときの会社の盾になる
• 秘密を守る。関係者の口外禁止。社内での公表も名誉・プライバシーに配慮し慎重に

今回のケースは就業規則で「懲罰委員会の議を経て」と定めているため、委員会の開催は必須です。初開催でも省略はできません。事実と証拠を整理し、本人の弁明を必ず聞いたうえで、過去の指導歴も踏まえて処分の重さを公平に判断する必要があります。
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