能力重視(ポテンシャル)採用の能力発揮

最近、実績もあり能力もある人財と見込んで、採用したのですが、どうも期待と異なる、能力が発揮できていない気がします。どうしてなのでしょうか。
また、特定の能力を伸ばす場合、どう取り組んでいけば良いのでしょうか。

回答

このようなご質問内容で悩まれているお客様の声を聞くことがあります。
次のようなことも考慮して指導、アドバイスされると良いかと思います。

一つ目としては、能力は、置かれた環境などの特定の状況によって磨かれて、その状況の中で発揮されます。そのため、環境が変わると発揮できない、思ったより発揮できないことがあります。
つまり、置かれた環境などの状況に応じて、能力の発揮の高さ(レベル)が変動するということです。
ある特定の能力を開発する時に検討しなければならないことは、その人が置かれている状況や特性を考えることが必要です。

二つ目としては、発揮が求められる能力は、課題の種類や性質が変わると発揮する能力の種類や能力のレベルが変わります。
能力は、特定の課題に関連して発揮されるだけでなく、具体的な課題を通じて成長していく特徴を持っていると言われています。そのため、特定の能力を伸ばしたい場合は、その能力と関係した具体的な課題に取り組んでいくことが必要となります。

三つめは、能力は常に変動しているということです。
前述のように能力の種類やレベルのばらつきがあるということです。さらに、変動をもたらすのは、環境や課題だけでなく、その人自身にもあるということです。その人の内側(精神状態や身体状態など)のことです。
その日の体調や気分によっても発揮される能力のレベルにばらつきが出てきます。
このようなことを考慮しますと発揮されるまでに能力は変動しつつ、状況等を理解、失敗と成功を経ることによって能力が適応することができることとなります。そのためにも相手に環境や状況などの理解を促し、経験を積ませることが大切となります。
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