衛生管理者の作業場等巡視義務と回数規定について

衛生管理者には「少なくとも毎週一回作業場等を巡視し設備、作業方法または衛生状態に有害の恐れが」ある時に直ちに労働者の健康障害を防止する為、必要な措置を講じなければならない」と巡視回数が具体的に定められていますがその意義、狙いは何なのでしょうか?

回答

巡視回数の具体的根拠は分かり兼ねますが、頻繁に作業場等を巡視する事により労働者の健康障害の要因となるものを事前に発見し、それを未然に防ぐ為と言う事が考えられます。
衛生管理者が作業場等の巡視を定期的且つ頻繁に行う事により現状の職場環境をより具体的に把握する事が出来ますし、労災を未然に防ぐ事にも役立ちます。
全ての労働者は安全且つ衛生的に労働を行う権利を有しております。然しながら業務を最優先する事により安全管理や衛生管理はともすれば疎かになりがちですし、労災が発生する危険性は極めて高くなります。
又、労災発生の危険性に労働者が気付いたとしても、傍に衛生管理者が居なければ中々報告し辛いと言う面もございます。
衛生管理者が定期的且つ頻繁に作業場等の巡視を行う事が、衛生管理者と労働者とのコミュニケーションを図る機会を増やすのに大いに役立つのではないかと考えらます。意義としては以上の事が考えられます。
The following two tabs change content below.
人事実務の専門家集団「社会保険労務士法人人事部サポートSRグループ」のwebメディア。人事制度、採用、労務、HRtech、法改正など旬の人事ニュースを掲載。実務に役立つExcelツールも無料配信中!

最新記事 by SR人事メディア編集部 (全て見る)

公開日:

日常業務に関するちょっとした疑問から、コンプライアンス、人事戦略まで、お気軽にご相談ください。

無料労務相談のお申し込みは、以下のバナーからどうぞ!
無料労務相談のお申し込み
PAGE TOP ↑