社員の生産性を高める「管理」とは?

現在「企業が従業員の管理をする」、その「管理」に対する考え方が変わってきているようです。「管理」というと堅苦しく閉塞感のある印象になりがちですので、管理される立場の人は抵抗を覚えることも少なくないでしょう。しかし管理する立場からすると、その言葉の意味は変わってきます。

 

極限まで無駄を省くための「管理」が求められる

例えば、早期離職する人が「なぜ退職するのか」という原因が分かれば、企業はその人を採用する「無駄な行為」をしないでしょう。今までは、退職する原因はケースバイケースだと思い込んでしまっていたかもしれません。

しかし、企業の中の多くの部分が可視化できれば、その原因は見えてきます。例えば、採用時の広告のクリエイティブと早期離職には、関係があるかもしれない。上司のタイプによって、その従業員の学歴によって、配属された職場の人間関係によって……理由はいくつも考えられるはずです。そういったデータをすべて取って整理することによって、早期退職が発生した「意外な理由」が見えてくる可能性は高いのです。

数多くのデータを集めて、企業という組織がどのようになっているのかを可視化する。それによって、その組織に向いていない人は採用しない、採用した人を有効に活用する適材適所な配属をする。結果として無駄を極限まで省くことができその分の労力を他の仕事に注げるようになるでしょう。

 

「管理」することで働く従業員を幸せに

「自分には能力があるのに、組織がうまく活用してくれない」というジレンマを抱える従業員がいたとします。上司に訴えたとしても、それに対処する仕組みはないですし、訴えたところで「今の場所で頑張れ」という、使い古されたフレーズが返ってくるのが関の山。今いる場所で与えられた役割を全力で果たすことももちろん大切ですが、企業サイドから見れば宝の持ち腐れですし、従業員にしてみればモチベーションが維持でしょう。

今いる組織に順応できない場合でも、その従業員に問題があるとは必ずしも限りません。組織内の人のつながりや相性が可視化され管理することができれば、「すべての人と仲良くするのも仕事のうちだ」と従業員に我慢させることもなくなるでしょう。

その組織の中で相性の良い組み合わせを探し出し、最大限の能力を発揮できる環境を整える。そうできるように管理する。社員のモチベーションを高めるためにできることの一つですね。

 

参考

・Business Media 誠

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1501/13/news056.html

 

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maiko mashio

外資系企業の常駐と千人規模の社会保険手続きを担当。

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