5分でわかるマイナンバー制度!

いよいよ導入が決まったマイナンバー制度。

国でもホームページが作られ、日々情報発信が行われています。

来年10月にはそれぞれにマイナンバーが通知されますが、それまでに具体的に何を準備すればよいのでしょうか?

 

そもそもマイナンバーとは?

「マイナンバーは、住民票を有する全ての方に1人1つの番号を付して、社会保障、税、災害対策の分野で効率的に情報を管理し、複数の機関に存在する個人の情報が同一人の情報であることを確認するために活用されるもの」です。(行政HP引用)

これまで複数の情報を複数の番号やコードで整理し管理していたものをひとつの番号で管理することで、

①所得や他で受けている行政サービスを把握しやすくなるため、本当に必要な方に細かい支援が行き届く
②これまで必要であった添付書類を削減するなどで、各種手続きが簡素化され負担が減るとともに、情報照会やサービスの情報の受け取りが簡単になる
③複数の行政機関や地方公共団体などでの連携が進み、手続きにかかる時間が削減されるようになる

これらのメリットが生まれます。

その第一歩として、社会保険・税分野での導入が行われるのです。

 

導入に関して注意が必要なこと

一番重要なのは、「所得や健康状態といった重要な個人情報が流出したり他人に悪用されたりする可能性があることを理解して管理する必要がある」ということです。

一括管理ができるようになれば、一つの番号で一度に情報を見ることができる…それはつまり、第三者にとっても同様です。

これまでも個人情報の取り扱いには十分注意しているところですが、さらに管理レベルをあげていく必要があります。

また、次に注意するべきは、「導入に当たっての準備」。

制度を知っていても、個人ナンバーが配られてからでは対応がとれず・・・なんてことにならないように準備をしていきましょう。

個人にナンバーが通知されるのは来年の10月ですが、上でお伝えしましたとおり、個人情報管理に注意が必要ですので、これまでエクセルにベタ打ちでまとめていたという方がいらっしゃいましたら、すぐに方法を変えるか、パスワードをかけるようにしてください。

セキュリティを上げるには、経営者レベルでの目線も必要となります。担当者だけでなくトップの方にも、この制度を知っていただくことが重要です。

 

さらに・・・

これだけの個人情報となると、恐るべきは「情報漏洩のリスク」。その情報を意図的に洩らした場合の罰則が、これまで以上に強化されています。

例としては、

個人番号を利用する者に関する罰則

○正当な理由なく、特定個人情報ファイルを提供(個人番号利用事務等に従事する者等)

⇒4年以下の懲役若しくは200万円以下の罰金又は併科

○不正な利益を図る目的で、個人番号を提供又は盗用(個人番号利用事務等に従事する者等)

⇒3年以下の懲役若しくは150万円以下の罰金又は併科

○情報提供ネットワークシステムに関する秘密の漏えい又は盗用(情報提供ネットワークシステムの事務に従事する者)

⇒3年以下の懲役若しくは150万円以下の罰金又は併科

○特定個人情報が記録された文書等を収集(国の機関等の職員)

⇒2年以下の懲役又は100万円以下の罰金

通常の罰則よりも重たくなっております。

その他の罰則についてはこちらから

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。まだ時間はあるとはいえ、そろそろ準備を考え始めた方がよさそうです。

私も少し前までは、基礎年金番号と雇用保険番号が同じ扱いになるから、帳票の準備が大変そうだなぁ・・・程度の心配でしたが、情報漏洩のリスクを知った途端、どんな準備をすればよいか不安になりました。

まだまだ行政から発表されることも多いと思いますので、情報収集をしつつ準備を進めてまいりましょう。

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maiko mashio

外資系企業の常駐と千人規模の社会保険手続きを担当。

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