【インタビュー】働き方先進国オランダが実現した幸福な子育てとは?

日本の働き方を考える上で「多様性のある働き方」では数歩先を行くEU諸国。その中でもオランダは週3日の勤務などが注目を集めています。

そんな中、打刻ファーストではオランダに住むAccoさんにご寄稿いただきました。実際にオランダに住み、働く女性(ママ)の生の声をお届けします。オランダ現地からのレポートです。

(この記事は打刻ファーストからの転載記事です)

 

 

 

オランダには「週5日勤務」はほとんどいない

オランダに来て、早8年になります。今まで、日本、アメリカ、そして、現在オランダで働いていますが、オランダの会社で働くことになったのは今の会社が初めてです。

オランダの会社で働くことになって、最初に驚いたことは、週5日勤務という同僚がほとんどいないということでした。私の会社では週4日勤務で36時間働いている社員が非常に多く65%を占めています。週3日勤務の人は20%、週5日勤務の人は15%ほどです。

 

現在、私は2児の母で、4歳の娘と1歳の息子がいます。そのため、週3日勤務、24時間労働で働いています。勤務日は月曜日、火曜日、水曜日です。

主人は週5日勤務、40時間労働です。そのため、私が働いている週3日間は子供達は学童保育と託児所に行っています。

 

日本ではフルタイムの社員は責任がある仕事を任され、パートタイムの社員は補助的な仕事をするのが一般的のようなイメージがありますが、オランダではそうではありません。

オランダでは、パートタイムもフルタイムも仕事においては同じ責任を追います。パートタイムでも、フルタイムの社員とまったく同じ扱いになり、福利厚生も同様にフルタイムの社員と同じメリットを利用することができます。

有給休暇も一年間に5週間取得できますし、交通費も含まれていて、私の会社はオランダの公共機関がすべて乗り放題なので、私も電車、地下鉄、バスもオランダ国内、すべてが乗り放題なので、非常に有難いです。

 

パートタイムで働いている人の多くが、育児休暇を利用されている人が多いようです。私も最初の契約では、28時間労働でした。2人目を出産し、産休休暇から戻ってくると同時に育児休暇を週4時間使用することにして、24時間労働に変更させて貰いました。上司も快く育児休暇申請の承認をしてくれました。

育児休暇はオランダの法律上、かなりの時間保障されているので、娘と息子が12歳くらいになるまで使用できます。こちらもとてもありがたい制度です。

 

先ほど、オランダでは、パートタイムもフルタイムも仕事においては同じ責任を追います。と書きましたが、週3日であっても、もちろん偏見などはまったくありませんし、会社で勤務する上で不都合なことはほぼ皆無です。

ただ、私自身が日本人ということもあり、少し自分自身で週3日であるということに恐縮してしまうこともあるのは事実です。でも、オランダ人の同僚達はまったく気にしていないようですが。。。

 

もう1つ、キャリアを積極的に積みたいと考える人は女性で子供が2人居ても、週4日で働いています。週3日勤務ですと、キャリアをどんどん積んでいくのはやはり難しいのが現実だと思います。

ただ、私の会社は金融業界ですので、お金がいつも直接絡んでくるビジネスです。そのため、時間に常に敏感であり、タイムリーでなくてはいけないということもあり、週4日が望ましい業種ということがあるのかもしれません。

 

日本企業が生き抜くためのヒントがここに。「働き方(ワークスタイル)」革命と「勤怠」の関係(打刻ファーストへ)

 

 

4歳から学校に通うオランダの教育

オランダの子供達は4歳のお誕生日のその日から、学校に通い始めます。日本でいう小学校です。義務教育は5歳からですが、ほぼ、99%の子供達が4歳から学校に通っています。そのため、私の娘も現在オランダの学校に通っています。

学校は8時半~14時半までです。私が会社で働いている週3日は14時半からだいたい18時くらいまで、学童保育で過ごしています。※外務省にもオランダの教育制度について記載があります。

 

4歳から学校に通わせることができるのは、共働きの家庭には非常にありがたいことです。オランダの託児所、学童保育に収める金額は、日本の金額に比べて高いと思います。日本の友人に日本の託児所の値段を聞いた時、あまりにも安いので驚いたのを今でもよく覚えています。

 

オランダでは、託児所代が高いので、共働きの家庭では、両親や義理の両親に子供を預かって貰っている家庭は多いようです。私は、主人がフランス人で義理の両親もフランスに住んでいるので、託児所に預けるしか選択肢がありません。

そのため、4歳から学校が始まるのは経済的に、非常に助かっています。家族共働きで、週5日勤務が一般的なフランスでは、3歳から学校が始まります。共働きの家庭を配慮したフランス政府の方策だと思います。

 

 

オランダの通勤 ~乳幼児に優しい社会~

私はアムステルダムの郊外に住んでいて、会社はアムステルダムの中心地にあります。そのため、駐車場を探すことが非常に困難なため、車通勤は難しく、地下鉄で通っています。

朝、まず、娘を学校へ、息子を託児所へ連れて行きます。地下鉄で5駅のところに学校と託児所があります。そのため、朝の通勤、通学時間帯にベビーカーで地下鉄に乗っています。東京都内のように満員になることはめったにないのですが、日によってはかなり混雑している場合もあります。

車内が混雑していても、オランダ人はベビーカーが入れるようにいつもスペースをつくってくれます。私が混雑していて難しいから、次の地下鉄を待とうかなと思っていたりすると「ベビーカーが入れないから、もっと入り口にスペースをつくってあげて!」と声を出してお願いしてくれたりします。オランダは乳幼児連れのお母さんにとってとても優しい社会だなといつも感じます。

これが普通だと思っていた私は、娘を連れて、東京都内を地下鉄や電車で初めて移動した時、大変ショックを受けました。沢山の人がベビーカーに対して、邪魔そうにしているのが分かりましたし、嫌悪感を抱いているのをひしひしと感じました。駅構内にエレベーターがないため、ベビーカーを担いで何度も階段を上り下りしなければなりませんでした。昼間の時間帯でこういう状態でしたので、通勤時間帯に東京都内でベビーカーなんて有り得ないですよね。

 

 

オランダは世界一 子供が幸せな国

最近、新聞や雑誌、インターネット等でよく、オランダは世界で一番子供が幸せな国である、という記事を見かけます。私もそう思います。その理由を3つにまとめました。

 

毎晩、家族皆で夕ご飯が食べられる

オランダでは残業が基本的にありません。私もいつも17時半には必ず帰宅できます。17時過ぎに仕事を頼まれた場合、もうすぐ帰宅する時間なので、明日でも良いですか、と聞き、90%はでは明日の朝でお願いします。ということになります。

どうしても急ぎの場合には、上司にその仕事をお願いして定時に帰宅させて貰っています。万が一、1時間長く働いた場合、残業代を付ける替わりに、翌日は1時間早く帰宅しています。私の同僚達も皆そうしています。そのため、一般の家庭がパパも一緒に18時~遅くても19時頃までには、夕食を食べれるのです。

 

13歳まで宿題が全くない

私はアムステルダムの郊外に住んでいますが、学校が終わった後、子供達が公園で遊んでいる姿や友達と自転車でどこかへ出掛ける姿を良く見かけます。もちろん、水泳やダンス、柔道のレッスン等々をしている子供達も沢山います。

しかし、日本のような塾というものはオランダには存在しません。宿題がないため、子供達は外で友達同士で遊んだり、自分の興味のある習い事やスポーツを思う存分楽しめる時間があるのです。

 

オランダという国が子供達に優しい国、オランダ人が子供達に優しい

オランダは子供が遊べるテーマパークや動物園、博物館、公園が本当に沢山あります。また、近所にも数えくれないくらいの小さな公園が点在しています。

レストランへ行っても、子供達が飽きてしまわないように、お絵かきのセットをウェイトレスさんが持ってきてくれたり、お店の人が子供達にフレンドリーに話しかけてくれたりします。スーパーマーケットに買い物に行っても、店員さんが小さい子供達にバナナやみかんを手渡しでくれたりします。

買い物中に1歳の息子が飽きてしまって、騒ぎ出しても、息子にお店の店員さんや買い物をしている人達が話しかけてくれたりします。

こんなオランダ人の皆さんは心にゆとりがあり、心が満たされているから、このように子供達に接することができるのだと思います。オランダは子供の幸福度がナンバーワンの国ですが、大人にとってももしかしたら、幸福度が非常に高い国なのかもしれませんね。

 

なにはともあれ、私の子供達はオランダで生活していて、幸せな子供達です。

 

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