平成27年新設! 限定正社員制度を導入すると受給できる助成金
前回までのあらすじ
前回は高齢者を雇用すると受給できる助成金(詳細はこちら!)をご紹介致しました。仕事のノウハウを豊富に蓄えていて年齢を重ねてもまだまだ元気な人材を雇うことができ、90万円も受給できたら素晴らしいですよね。さて、今回は限定正社員についての助成金をご紹介します。以前契約社員を正社員に転換したAさん。当初は大変喜んでいたのですが、なにやらまた新たなお困りごとが生じたようです。Aさんは何に困っているのでしょうか?限定正社員とは何でしょうか?会話を覗いてみましょう。
限定正社員制度とは
有期契約社員を正社員化すると受給できる助成金があると教えて頂いて正社員にして、その後も正社員化を進めようとしたのですが、制度上正社員に転換すると部署異動や転勤を命じる必要がありましてね。それで、転勤や職種転換に難色を示す社員がいて正社員化が難しかったり、正社員化できないから処遇もそのままとなるとそこに不満を持って辞める社員ができてきてしまったり、特定の社員だけ転勤や職種転換を免除して正社員にするとなると他の正社員から不満が出ますし・・・。もうどうしたらいいか分からなくなってしまって・・・
そうでしたか。でもBさん、この問題に対しても解決策がありますよ。限定正社員制度を導入してはいかがですか。
限定正社員・・・?それってどういうものなんですか?
限定正社員とは、勤務地や仕事の内容を限定した正社員のことです。社員にとっては勤務地や仕事の内容を限定することで、社員転勤がないため家庭との両立がしやすくなったり、より専門性を高めながらキャリアを積むことができるようになり、働きやすくなるというメリットがあります。企業にとっても、優秀な人材を正社員化しようとしたけれど、転勤や職種の変更を受け入れに難色を示されてしまい社員の定着率を上げられていない場合の打開策となります。
そんな制度があったんですね~。初めて聞きました。契約社員より処遇がよく、従来の正社員より柔軟な働き方をさせることができるというわけですね。
平成27年より関連する助成金が新設されます!!
それにBさん、来年度にはこれに関連する新たな助成金が新設されますよ!
限定正社員制度を導入して、実際に採用すると1人あたり40万円受給することができますよ。(大企業でも30万円受給可能。)また、有期・無期契約社員を限定正社員へ転換した場合も、1人あたり30万円(大企業でも20万円)受給できますよ。優秀な人材の確保のための新たな施策として取り入れてはいかがですか?
契約社員より処遇がよく、従来の正社員より柔軟な働き方をさせることで社員の定着化ができて、助成金も受給できる!良いアイディアですね!我が社の制度にも導入を検討しましょうかね。
その後、BさんはAさんとさらに相談をして、制度導入に向けて準備を進めているそうです。きっと、優秀な社員定着を目指す企業と、ある程度の処遇を保障されながら柔軟に働きたい社員双方にとって良い施策となることでしょう。
【終わり】
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船水 希恵
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