その仕事、もっといいやり方がありませんか?

藤田です。

弊社で毎週土曜日に行っている、新卒内定者向けのITリテラシー研修。その模様を動画でライブ配信するための機材を探していて、見つけたのが「Live Shell Pro」というPC不要でネットの配信ができるという機器。3月上旬に早速発注したのですが、納品は生産待ちのため、4月になるほどの人気ぶりのようです。

この機器を開発したのが、「Cerevo(セレボ)」という、元Panasonicの技術者がスピンオフして起業したメーカーです。「ハードウェア×ソフトウェア×ネットワーク」という3つをあわせ持った尖った商品を次々と発表しており、海外からの引き合いも殺到しているとのことで、先々が楽しみな会社です。

こうした日進月歩のIT系の業界と比べると、正直あまり大きな変化がないようにみえるのが人事分野。例えば給与計算のロジックはソフトウェアこそ進化したものの、成果主義的要素が入ったとはいえ、「単価×時間」という基本法則から大きく外れているわけではありません。

一方で、多く企業をみていて、人事部門の業務効率化、標準化においてはまだまだ改善の余地があると感じることも少なくありません。たとえば、採用における学生管理や、給与計算、などのオペレーション業務については、ちょっとしたExcelやAccess、インターネットを使ったITツールを簡易に開発するだけで、1人月以上負荷が削減できることは少なくありませんし、簡易なマニュアルをまとめるだけで業務を派遣社員に切り替えることも可能です。

本来であれば、こうしたオペレーション業務はITによる合理化やアウトソーシングにより効率化し、正社員は採用で言えばコンセプトづくり、労務でいえばより現場を活気づける仕組みづくりといった社員ならでは戦略、戦術立案や、社内のコミュニケーションに時間を使うべきでしょう。

もちろんこうしたオペレーション業務を新人、若手スタッフのキャリアパスとして任せて、生え抜きの人事パーソンを育て上げるという考えがあるのであれば、アウトソースが一概に良いとはいえないのですが、多くの会社はこうした人事業務を誰に任せるか、どう効率するかについては、深く考えていないように見受けられます。

弊社ではいま、大手会計系ファームと合弁会社をつくり、管理部門のアウトソーシング受託をする事業を推進していますが、パートナーの代表である公認会計士の言葉で印象的だったのが、「会計の分野は専門性の塊と思われがちだが、実は業務整理さえキチンとすれば、8割は単純でアウトソース可能なオペレーション業務である」ということでした。

現在の業務を「戦略、戦術分野」「オペレーション分野」に分類し、後者は効率化と標準化を進める。また、一見前者に見える業務も実は効率化が可能なオペレーション部分ではないかと疑ってみる。そうして業務のリソース配分を最適化することが大事なのだと思います。

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m-sr

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