失敗の歴史から学ぶ。組織の経営に必要なヒントとは?
皆さん、組織を動かす時に重要なことはなんだと思いますか?
ズバリそれは「目的の明確化と共有」です。
それが組織にとっていかに大事なことかを学べる「失敗の本質」という本を今回紹介させていただきます。
○大東亜戦争の失敗から学ぶ
大東亜戦争って聞いたことがあるでしょうか?あまり聞き覚えのない名前だと思いますが、別名太平洋戦争とも呼びます。
この戦争は第二次世界大戦中に、日本とアメリカ、イギリス、オランダ、ソビエト連邦、中華民国などの連合軍との間に発生した戦争です。
「失敗の本質」という本は大東亜戦争の日本の敗戦から、組織にとって常に必要な戒めを学ぶ、という内容になっています。
○日本軍という組織の敗北
大東亜戦争で日本は惨敗し、そのまま第二次世界大戦の敗戦に至るわけですが…
この悲惨な敗戦を味わった日本人は戦後この戦争における敗因を分析し、あらゆる観点から検証されました。
そして、この戦争で日本は負けるべくして負けたという結論に至りました。
単純な兵力の差だけではなく、そこには、「組織的欠陥」という大きな敗因があったのです。
○失敗事例
大東亜戦争の中の、いくつかの代表的な敗戦に見られる失敗事例があります。
・ノモンハン事件
満州国とモンゴル人民共和国の間の国境線をめぐって発生した紛争で、1930年代に大日本帝国とソビエト連邦間で発生した日ソ国境紛争(満蒙国境紛争)。
この戦いでの日本軍の作戦目的は曖昧で、最高統師部である大本営は明確な判断を示さず、中央と現地のコミュニケーションが有効に機能しなかった。
・ガダルカナル作戦
大東亜戦争で、日米双方とも当時として最大限の陸海戦力を投入した作戦。この戦いでの失敗の原因は陸軍海軍間の情報の貧困で、アメリカの水陸両用作戦に有効に対処できなかった。
日本の陸軍と海軍はバラバラの状態で戦っていた。
このように組織として目的が明確化せず、かつ共有できていないと組織は簡単に崩れてしまいます。
この本は日本軍という組織の失敗を例に、現在の組織経営にも非常に必要な戒めが書かれています。
その一つとして私は、目的の明確化と共有がいかに大事かということを学ぶことができたと思います。
みなさんも「失敗の本質」を読んで、組織の経営に必要なものとは何か、そのヒントを探してみてはいかがでしょうか。
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