激動の2016年度新卒採用!今年度の動向総まとめ。
8月に入り、新卒採用は次のフェーズに入ります。
いよいよ大手企業が動き出しました。
「他社は今どのような状況なのか」「自社の採用は遅れていないか」・・・心配は山ほどありますが、御社の採用活動はいかがでしょうか。
採用母集団形成の動向
「エントリー数」は、前年度に比べ増加した企業が 2割、減少した企業が 5割で、減った企業のほうが増えた企業の 2 倍以上という結果となりました。
前年調査でも減った企業が多かったですが、減少傾向がさらに進んだようです。
採用数が増えたのに逆に応募者が減ってしまい、企業の苦戦ぶりが際立つ結果となっています。
とりわけ従業員 300~1000 人未満の企業で減少しています。
学生優位の売り手市場で大手志向が強まる中、そのあおりをもろに受けたのがこの層だったようですね。
7 月上旬時点の内定者充足率
採用予定数に対する内定者の割合、いわゆる「充足率」は、全採用属性の総合で4割弱ほど。
選考解禁の1カ月前に4割弱を確保と考えると、かなり高い数字と言えますね。
従業員規模別に見て みると、従業員 300~1000 人未満の中堅企業と 1000 人以上の大手企業にが平均4割程確保していることに比べ、300 人未満の中小企業では3割とやや遅れています。
業界別では、「製造」と「IT」が 4 割に達している一方、金融は3割と最も充足率が低くなっています。
8 月の選考解禁以降、どのように変動していくのかに注目が集まります。
新卒採用市場の見方
今期の採用市場をどのように見ているのか、採用担当者の見解は・・・
学生に有利な売り手市場かどうかとの観点で聞いたところ、実に 9 割強が売り手市場を実感しているとの結果が得られた。
また、今後の採用活動に対しても同じく9割が「不安を感じる」と回答。
従業員規模での大きな差は見られないが、規模が大きくなるにつれ不安を強く感じる割合は上がる傾向にあるようです。
10 月 1 日までの内々定者つなぎとめ施策
学生の質には満足しているものの量に不満を持ち、採用数の確保に向けて内々定者のつなぎとめに課題を抱える企業が多いことがわかりました。
何らかのつなぎとめ施策を計画する企業にその総予算を尋ねたところ、平均 53.4 万円で、ボリュームゾーンは「10 万円~50 万円未満」4割ほど。
企業規模が大きくなるにつれ予算額は上昇し、従業員 1000 人以上の大手企業では平均 123.2 万円で、「100 万円~500 万円未満」とい いう企業が 3割にのぼりました。
とりわけ、内定者つなぎとめ施策として人気なのが下記の5つです。
~内定者つなぎとめ施策人気TOP5~
①内定者懇親会
②人事との個別面談 リクルーター(現場社員)との懇親会
③社内見学(工場見学・店舗見学含む)
④社内見学(工場見学・店舗見学含む)
⑤集合研修(ワークショップなど)
いかがでしたでしょうか。
やはり今年度の採用動向に不安を抱いているのは企業規模関わらず皆同じなんですね。
今の時期だと、内定者を抱える企業も増えてくるかと思います。
しっかり内定者フォローを行い、充足率を保ちつつ採用活動を続けて頂ければと思います。
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