【オススメ】人事担当者が読んでおきたい書籍 ~労働法編 安西愈著『人事の法律常識』~

 

今回は、人事の方、特に新しく人事になった方向けに書籍を紹介したいと思います。人事の業務の中でも、労務に関する知識は法律から判例、政令、通達など幅広い領域をカバーしなければなりません。また、法改正もあり、常に新しい情報を追いかけなければならないという側面もあります。

 

法律的な知識を身につけたとしても、実際の業務にて活かす事が必要となり、年金事務所やハローワークが発行する手続きの冊子を改めて自分でまとめなおすといった手間もあるかもしれません。今回は、そんなとっつきにくい人事労務の知識を「どのように学べばよいのか」というモヤっとした疑問にお答えできればと思います。

 

 

おススメする書籍はこちら。労働法と社会保障法を専門とする弁護士、安西愈(まさる)著『人事の法律常識』です。著者の出身は香川県で、労働基準局からそのキャリアをスタートさせます。その後、中央大学法学部の通信課程を卒業後し、当時の労働省、最高裁判所司法研修所を経て弁護士登録、法律家として独立しました。著書の特徴としては、労働法を単なる従うべき法律として伝えるのではなく、日々の実務の中で労働法がどのように運用されるのかに重点を置いています。

 

今回ご紹介する『人事の法律常識』は、今回で第9版となり、度重なる法改正に対応する形で版を重ねています。本書のまえがきには「第一線にいる担当者の方々が日々の業務を遂行していくにあたって、これだけは知っておいて欲しいという重要事項を中心にまとめました」とあり、また「労働法の教科書ではあまり触れられていない日本的な人事管理実務と法律との関わりにつて解説しました」と書かれています。労働法を絶対の法律として考えているのではなく、人を生かすための法律として捉え、実際の業務でありがちなトピックに章立ててわかりやすく解説しています。目次によると、以下の様な内容になっています。

 

  1. 人事担当者にとっての労働法 ←注目!!
  2. 労働契約と就業規則
  3. 労働契約上の労働者の義務
  4. 就業規則の制定・変更と効力
  5. 人事の法律実務
  6. 賃金の法律実務
  7. 労働時間制度の法律実務
  8. 時間外・みなし労働の法律実務
  9. 休暇管理の法律実務
  10. 女性の時間外・深夜業等の制限撤廃と母性等の保護
  11. 退職・解雇・懲戒の法律実務
  12. 労使関係の法律実務

 

本書の使い方としては、最初から最後まで通しで読むというよりは、各章ごとに関連はしていませんので、業務の中で出会ったトピックをまず調べるというときに部分部分で読んでいくと便利です。もちろん、人事労務でありがちな基本的な分野を網羅していますので、一読して基本的な情報のインプットとしても活用できます。

 

各章とも、それぞれのトピックについて「○○とは」という定義の説明から概念の対比、実務上「○○の時はどうすべきか」といった内容で構成されています。特に、序章である「人事担当者にとっての労働法」では、人事担当者向けに労働法の「読み方」とも言うべき内容をコンパクトにまとめ、人事担当者が労働法をどのように扱ったら良いかを提示していますので、新人の人事担当者や、これから労務について学んで行きたい、労務知識は一通りやったがもう一度学びなおしたいという方にぴったりの書籍です。

 

1つ読む人を選ぶ点があるとすれば、やや大学の教科書的な文章の書き方になっている点でしょうか。新書サイズの紙面になかなかの文量で書かれていますので「ウっ」と拒否反応があるかもしれません(自分自身、最初はちょっと読みづらかったです笑)。とは言え、人事労務で知っておくべき内容を判例や条文解釈も含めて幅広く網羅していますので、デスクのすぐ手に取れる場所に置くと便利です。

 

 

いかがでしたでしょうか。Amazonへのリンクはこちらです。ぜひご一読いただければ幸いです。

 

 

 

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堀越 敬太

給与計算、社会保険手続にて3000名から100名までの規模を経験し業務フローの改善に従事する傍ら、社内研修の運営にも参画。人事情報のトレンドをお届けいたします。

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