「今更」ですけど教えます 新卒採用の準備!

あなたの会社の新卒採用準備は、お済みでしょうか?

 

今月の初め、「学生の就職・採用に関する調査について」文部科学省から結果が公表されました。

これによると、平成28年3月卒業・修了予定者の就職・採用活動時期の後ろ倒しについて、「既に準備が完了している」企業は11.0%とのこと。

 

「学生の就職・採用に関する調査について」文部科学省

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/12/1353736.htm

 

 

「そもそも」ですけど、“採用活動時期の後ろ倒し”とは?

 

2013年4月、政府が就活の早期化・長期化是正に動きました。経団連会長に安倍首相が、企業の採用活動の開始時期を遅らせるよう要請。就活のために海外留学を見送る学生が多いと考えられており、後ろ倒しによって留学生の増加・グローバル人材の育成の狙いがありました。

段階的に導入するため、27年3月卒業予定の学生への広報活動は従来どおり12月解禁。28年3月卒業予定の学生から「3年生の3月解禁」・「採用選考は4年生の8月開始」と4カ月の後ろ倒しとなります。

nikkei

日本経済新聞

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS1901D_Z10C13A4MM0000/

 

万全な新卒採用のためのスケジュール

 

冒頭の文部科学省の調査では、インターンシップを実施している企業のうち、67.6%が「就職・採用活動時期の後ろ倒しに伴う実施時期の変更は予定していない」と回答したそうですが、

今この機会に、採用スケジュール・活動の見直しをしてみましょう。

 

新卒採用.jp(日本の人事部運営)によると、新卒採用のプロセスは大きく4つの段階に分けられるとのことです。

1) 計画 2)活動準備 3)募集~選考 4)内定~入社前

 

1) 計画

まず自社の人員計画を定め、そのうちの何人を新卒で採用するのかを決定していく。トップや各部門と十分に話し合い、どのような人材を採用するのかを明確にする

各部門からの面接応援やインターンシップなどを考えている場合には、全社で「新卒採用を成功させる」というコンセンサスを形成しておくことが不可欠

2)活動準備

前年の総括と現状のマーケット分析の結果をすりあわせて行う。

初めての新卒採用を成功させたい場合には、多くの事例を持つコンサルティング会社や採用代行会社などを利用

学生のどこを見るかという評価点・評価基準の明確化、質問の標準化

面接担当者を事前にトレーニングする

3)募集~選考

計画に従って、プロジェクトを実行する

メディアの掲載情報の更新や、計画の進捗状況に応じたテコ入れ策の実施など、軌道修正を行うことも重要

場合によっては、ピーク時期以降の追加採用の計画なども考える

4)内定~入社前

早期に内定を出すほど、入社までのフォローが重要となる

また、採用活動のプロセスと結果は十分に検証し、次年度以降のデータに活かさなくてはならない(定期的に新卒採用を行っている場合、大体本年度の内定出しを行うとすぐ、次年度の計画スタート時期になる)

 

従来の採用スケジュール

日本の人事部

http://hr-recruit.jp/articles/schedule

 

採用時期がずれることで、前後の年度のスケジュールへの影響、また採用担当以外の他部署への合意・協力要請も必要となります。あらかじめどのような対応が必要となるか見通しを立てておき、採用活動を効果的なものにすることが理想です。

他社事例の蓄積のあるコンサルティング会社や、採用代行会社などを利用することも検討しましょう。

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mochida

(運用G所属)給与計算・社会保険手続業務を担当。人事労務のご担当者に伝わりやすい記事の作成を心掛けていきます。

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