内定を獲得したのに不安に?内定者が陥る「内定ブルー」とは

現代の幸せ病ともいわれる「内定ブルー」。
企業側が「学生の不安な気持ちを理解」し、フォローを行うことで、未然に防ぐことができる問題です。
ここで理解を深めて、不要な内定辞退をなくしましょう。
目次
「内定ブルー」とは
企業から内定を得て、就職活動に区切りがついた学生が、内定式の前後などに、「本当にこの会社でよかったのか」「この会社で活躍できるのか」といった不安や迷いに苦慮している状態を表す言葉です。
結婚を控えた花嫁が漠然とした不安感に襲われる「マリッジブルー」になぞらえて、「内定ブルー」と呼ばれています。
内定ブルーはなぜ生じる?(外的要因)
就職活動の早期化・長期化
就職活動期間が長くなる事で、学生は多くの企業と接点を持つことができるようになり、選択肢が格段に広がりました。
それにより、「本当にここで良いのだろうか」と悩む学生が増えています。
1人あたりの内定数の増加
人手不足の深刻化を背景に、学生優位の売り手市場と言われている2018年卒の就職戦線。
複数内定によって「自分に合っている会社はどこなのか」と悩む学生が増えています。
インターネットの普及による企業クチコミの可視化
インターネットが普及し、就活生が内定先の評判を仕入れる事が非常に容易になりました。
匿名の投稿であっても、よくない評判を鵜呑みにし、「本当にこの会社で大丈夫なんだろうか」と不安に感じる学生が増えています。
配属先・勤務先が不明
特に、遠方から就職活動を行っている学生にとっては、「本当に新しい土地でやっていけるのか」「知らない土地に飛ばされたらどうしよう」など、不確かな情報に対して不安を抱いています。
内定ブルーはなぜ生じる?(内的要因)
第一希望ではない企業・妥協で受けた企業の内定
第一希望から第三希望までの複数の企業を絞り込んで応募した方が効率が良いため、複数企業を応募する学生が多いです。
しかし、第一希望の企業から内定をもらえず、第二希望と第三希望の企業の内定をもらえた場合、納得できない気持ちとショックで落ち込み、内定ブルーになってしまう可能性があります。
企業選びの軸がブレており、企業理解が不足している
そもそも、自己分析や企業研究がしっかりとできていない場合、企業からの情報が不足している場合、外部からのネガティブな情報によって軸がブレていきます。
結果、不安へとつながることで、内定ブルーになってしまう可能性があります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
かつての氷河期世代や、就職活動で苦労した方々にとっては、贅沢な悩みに見えるかもしれませんが、今後、内定者を集めて懇親会などを予定している場合、やる気をもって頑張ろうとしている学生に悪影響を及ぼす可能性もありますので注意が必要です。懇親会の前に個別面談を行って、学生と真摯に向き合う時間を設けるなど対策が必要となります。


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