内定者研修のススメ
キャリタス就活2018学生モニター調査によると、18卒の内定率は7月1日時点で83.2% で
就職活動を終了したのは全体の66.1%。継続者は33.8%となります。
多くの学生が内定を獲得しており、就職活動も落ち着きを見せ始めていることがうかがえます。
そこで今回は、次なるステップとして必要となる
内定者の「辞退防止・早期戦力化」として、内定者研修の紹介をしていきます。
目次
内定者研修の目的
1.内定者の辞退防止
内定期間中に研修を行い、内定者と会社とのつながりを持ち続けることで、内定辞退を防止することにつながります。
2.内定者の早期戦力化
内定者の早期戦力化のための施策は、会社側の都合だけではなく内定者の成長への欲求を満たすためにも有効です。
内定者研修のポイント
1.内定者の負担にならない適当な分量の課題を与える
多すぎる課題では、会社側の都合で残り少ない学生生活の時間を取られることを負担に感じる可能性があります。
逆に、少なすぎる課題では、内定者の不安感を募らせる可能性があります。内定者にとって安心できる分量が理想的です。
2.課題の目的や意味をしっかりと伝える
「内定辞退させないために縛られている」「放置されている」と感じさせないために、課題は「何のために」行わなければならないかを明確にする必要があります。
「早く活躍したい」「入社後に役立つことを学びたい」という成長への意欲に対応していることを直接的に説明できる課題内容が望ましいです。
内定者研修に入れるべき内容
ビジネスマナー研修
ビジネスマナーは、全てのビジネス活動や職場行動の基本です。同世代にしか通じない学生感覚の言葉づかいや電話応対、物事の進め方のままでは、信頼されるビジネスパーソンにはなれません。
「なぜビジネスマナーが重要なのか」という根本の理解から、職場行動の基本である、「あいさつ・言葉づかい」「電話応対」「訪問・接客」「名刺交換」「報告・連絡・相談」「PDCA」を入社前から学ぶことで、すぐに現場で”動ける”人材の育成を目指します。
これらはロールプレイを積み重ねることで、『分かる』ではなく、自信をもって『できる』ようになってもらうことが重要です。
SNSリスク・コンプライアンス研修
近年、ブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などのソーシャルメディアの普及が目覚ましく、企業の情報管理への危機意識が高まりを見せています。
とある大学で実施した調査によれば、96%がソーシャルメディアを利用し、10%がトラブルの経験をしていた。という報告もあります。
SNSの利用注意点を説明し、入社前からコンプライアンスの意識づけを行うことが重要です。
ITリテラシー研修
内定者のスキルアップとして、ITリテラシー研修が有用です。
目的は、IT活用による業務効率化であり、ITスキルを向上させることによって、業務を円滑に進めることができます。
ITリテラシーとは、
「ソフトウェアやインターネットを活用して業務を効率的に遂行できる」「セキュリティ意識を高く持ち、トラブルを避けることができる」など、ITを使いこなす能力を指します。
まとめ
内定者研修の開催時期や日時に決まりはなく、企業によって様々ですが、設計する際は学生への配慮を心掛けることが重要です。
くれぐれも内定者研修が原因で、辞退者がでた。なんてことはないようにしましょう。
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