社員研修の企画について
弊社はメーカー系の卸売・小売業で、250名ほどの社員(加えて、130名ほどの派遣社員)がおります。
9割が店舗における販売員です。
このたび、社員のスキルアップを目的とした研修を導入したいと考えております。
しかしながら、研修の企画は初めてで、どのように進めていったら良いか頭を悩ませております。(誰を対象とするか、内容はどう選ぶか、社外の研修機関を利用する場合、どのようなところに依頼すれば良いのか・・等)
企画を進めるにあたりまして、アプローチの仕方や留意点についてアドバイスを頂けますと幸いです。
回答
回答をさせて頂きます。
研修を企画する場合には、まず下記のような「5W1H」を明確にすることが大事です。まず「1」の目的を明確にして、そのために最適な2~6の項目を吟味、検討していくのが順序となります。大事なのは、研修を実施して、目標を達成しているかどうか、検証ができるような実施方法、検証方法をあらかじめプランニングすることです。人材育成は一般的に費用対効果が分かりにくい分野ですが、少なくとも工夫により「実施前と実施後でどのような行動変容があったか」に着目、検証をすることで定量的な評価を下すことは不可能ではありません。人材育成予算が限られるなか、極力研修の目標、成果を具体的に設定したうえで内容を検討することをお薦めいたします。
1.目的(例):<Why>
・店長のマネジメント強化
・若手層の基礎スキル強化
・全層にわたっての人材育成体系の整備 等
2.実施内容(例)<What>
・スキル研修(接客スキル、決算書の読み解き方、店舗の計数)
・ヒューマンスキル(ロジカルシンキング、プレゼン、アクティブリスニング等)
・マネジメントスキル(リーダーシップ、コーチング等)
・労務研修(パワハラ防止、セクハラ防止、労務管理等)
3.実施時期(例)<When>
・一日または宿泊ありの数日間
・コマ切れで数時間ずつ毎日(早朝、夜間等)
4.実施場所(例)<Where>
・自社の会議室(参加するのに移動の負担が少ない)
・郊外のセミナールーム(非日常の場所のため、研修に心身ともに没頭できる)
5.誰が、誰にやるか<Who、Whom>
・自社講師(メリットとしては、現場、自社業務、社内事情に精通していること、デメリットはよく知っている人だけに馴れ合い、緊張感に欠ける場合がある)
・外部講師(メリットは社外のスタッフなので、受講者が聞く耳を持ちやすい、デメリットとしては事前によく内容を打合せしないと業務と乖離した内容となり 「よい話をきいた」という感想に終わってしまいがち)
・受講者については下記のいずれかから選択する場合が多い。①、②は参加のモチベーション高いが、漏れた者との格差や不公平感が課題
①経営陣や上司推薦による選抜
②希望制
②要件(役職、新入社員)を満たす社員は全員受講
6.実施形態、検証方法<HOW>
・一方通行型(知識、ノウハウを講義形式で伝える形。新たな知識、ノウハウの伝達にはいいが、受講者が飽きてしまう課題があり)
・双方向型(研修時間内に課題に取り組んでもらい、講師がフィードバックを行う「アクションラーニング」型。この場合講師のファシリテーション力が重要
・実施後の目標設定(具体的な目標を研修内で定めないと「やりっぱなし」に終わる可能性高い
・実施後の効果検証(実施後のアンケートが一般的なだが、講師に気を使ってよい評価をしがち。手間が許すならば実施後数か月後、研修時立案した目標が達成できているかどうかをヒアリングする、研修の内容の実践結果を共有、評価するフォロー研修を実施するとよいです)
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研修を企画する場合には、まず下記のような「5W1H」を明確にすることが大事です。まず「1」の目的を明確にして、そのために最適な2~6の項目を吟味、検討していくのが順序となります。大事なのは、研修を実施して、目標を達成しているかどうか、検証ができるような実施方法、検証方法をあらかじめプランニングすることです。人材育成は一般的に費用対効果が分かりにくい分野ですが、少なくとも工夫により「実施前と実施後でどのような行動変容があったか」に着目、検証をすることで定量的な評価を下すことは不可能ではありません。人材育成予算が限られるなか、極力研修の目標、成果を具体的に設定したうえで内容を検討することをお薦めいたします。
1.目的(例):<Why>
・店長のマネジメント強化
・若手層の基礎スキル強化
・全層にわたっての人材育成体系の整備 等
2.実施内容(例)<What>
・スキル研修(接客スキル、決算書の読み解き方、店舗の計数)
・ヒューマンスキル(ロジカルシンキング、プレゼン、アクティブリスニング等)
・マネジメントスキル(リーダーシップ、コーチング等)
・労務研修(パワハラ防止、セクハラ防止、労務管理等)
3.実施時期(例)<When>
・一日または宿泊ありの数日間
・コマ切れで数時間ずつ毎日(早朝、夜間等)
4.実施場所(例)<Where>
・自社の会議室(参加するのに移動の負担が少ない)
・郊外のセミナールーム(非日常の場所のため、研修に心身ともに没頭できる)
5.誰が、誰にやるか<Who、Whom>
・自社講師(メリットとしては、現場、自社業務、社内事情に精通していること、デメリットはよく知っている人だけに馴れ合い、緊張感に欠ける場合がある)
・外部講師(メリットは社外のスタッフなので、受講者が聞く耳を持ちやすい、デメリットとしては事前によく内容を打合せしないと業務と乖離した内容となり 「よい話をきいた」という感想に終わってしまいがち)
・受講者については下記のいずれかから選択する場合が多い。①、②は参加のモチベーション高いが、漏れた者との格差や不公平感が課題
①経営陣や上司推薦による選抜
②希望制
②要件(役職、新入社員)を満たす社員は全員受講
6.実施形態、検証方法<HOW>
・一方通行型(知識、ノウハウを講義形式で伝える形。新たな知識、ノウハウの伝達にはいいが、受講者が飽きてしまう課題があり)
・双方向型(研修時間内に課題に取り組んでもらい、講師がフィードバックを行う「アクションラーニング」型。この場合講師のファシリテーション力が重要
・実施後の目標設定(具体的な目標を研修内で定めないと「やりっぱなし」に終わる可能性高い
・実施後の効果検証(実施後のアンケートが一般的なだが、講師に気を使ってよい評価をしがち。手間が許すならば実施後数か月後、研修時立案した目標が達成できているかどうかをヒアリングする、研修の内容の実践結果を共有、評価するフォロー研修を実施するとよいです)
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