同一事業主認定手続きって?

会社が吸収合併されることとなりました。
その際の雇用保険の取扱いとして「同一事業主認定手続き」というものがあると聞きましたが、どのような手続きでしょうか。

回答

 雇用保険における「同一事業主認定」とは、会社の合併や事業譲渡等があった場合でも、実質的に事業主が継続していると認められるときに、被保険者の雇用関係を継続扱いとする制度です。雇用保険法及び厚生労働省の通達等に基づく運用上の制度であり、個別事案ごとにハローワークが判断します。

通常、事業主が変われば、
旧事業主で「被保険者資格喪失」
新事業主で「被保険者資格取得」
という手続きが必要になります。

しかし、吸収合併などにより、新旧両事業所の資本、資金、人事、事業の内容等に密接な関係があり、新旧両事業に実質的な同一性がハローワークにおいて認められた場合には、「同一事業主」として取り扱うことが可能となり、資格喪失・取得の手続きを行わず、被保険者期間を通算することが可能となります。

同一事業主認定が行われる主なケースは、
吸収合併
個人事業主の相続
営業譲渡
分離独立
個人事業主の法人設立、法人組織の個人事業化
などが挙げられます。

手続きの内容は、事例によって届出や添付書類、提出先のハローワークが異なり、ハローワークの審査により、同一事業主として認定されるか否かが決定されます。

同一事業主認定がされるメリットは、
・被保険者資格の喪失・取得手続きが不要
・雇用保険の被保険者期間が途切れない
・育児休業給付、失業給付等の受給要件に不利な影響が生じにくい
ことが挙げられます。

このように、ハローワークにて同一事業主認定がなされた場合には、被保険者資格を継続して取り扱うことができ、従業員の雇用保険上の不利益を回避することにもつながります。
合併や事業承継があった場合には、形式的に資格喪失・取得を行う前に、同一事業主認定の対象となるかを必ず確認し、必要に応じてハローワークへ相談のうえ手続きを行うことが重要です。

【厚生労働省:同一の事業主等の取扱い】
https://jsite.mhlw.go.jp/hokkaido-hellowork/content/contents/001043149.pdf
【厚生労働省:同一事業主の取扱いに関する提出書類一覧】
https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-hellowork/content/contents/001407698.pdf
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公開日: 雇用保険手続き

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