ロジカルシンキング研修とは?

社員に対して研修を検討しております。様々な研修がありますがロジカルシンキング研修について教えてください。

回答

 ロジカルシンキング研修は、論理的思考力を鍛えることで、問題解決や意思決定、説得力のあるコミュニケーションを強化することを目的とした研修です。特に、ビジネスの現場で求められる「わかりやすく整理し、筋道を立てて考え、伝える力」を身につけるために行われます。

【研修の目的】
ロジカルシンキング研修の主な目的は以下のとおりです:
・論理的に考える力を養う – 感覚や経験だけでなく、データや事実に基づいて考える力を育てる
・問題解決能力を向上させる – 物事を構造的に整理し、解決策を導き出すスキルを強化する
・説得力のあるコミュニケーションを行う – 伝えたいことを簡潔かつ明確に整理して伝える
・業務の生産性を向上させる – ムダを省き、効率的に思考し、意思決定を素早く行う

【研修の主な内容】
ロジカルシンキング研修では、以下のような内容が一般的に扱われます。
1. ロジカルシンキングの基礎
・論理的思考とは? – 感情や直感ではなく、論理に基づいて考えることの重要性
・MECE(モレなくダブりなく) – 情報を整理する基本ルール
・ピラミッドストラクチャー – 結論を先に伝え、根拠を整理するフレームワーク
2. 具体的なフレームワークの活用
・ロジックツリー – 問題を階層的に分解し、原因や解決策を明確にする
・仮説思考 – まず仮説を立ててから検証する考え方
・Why分析(なぜなぜ分析) – 「なぜ?」を繰り返して根本原因を探る(トヨタの「なぜなぜ分析」)
・フレームワークの活用(3C・SWOT分析など) – 事業環境や競争要因を分析し、論理的に課題を整理する方法を学ぶ
3. 実践トレーニング
・グループワークやケーススタディ – 実際のビジネス課題を題材にした演習
・プレゼンテーション・ディスカッション – 論理的に説明する練習
・フィードバックと改善 – 講師や参加者からのフィードバックをもとにブラッシュアップ

【研修の対象者と実施形式】
対象者
・若手社員・新入社員 – 論理的な考え方を基礎から身につける
・中堅社員・リーダー層 – 問題解決力や意思決定のスキルを強化する
・管理職 – 部下への指導や組織の意思決定に活かす
実施形式
・対面研修 – ワークショップ形式でディスカッションを交えながら進める
・オンライン研修 – ZoomやTeamsなどを活用し、個人ワーク+グループディスカッションで実施
・eラーニング – 動画やオンライン教材を用いて、自分のペースで学習

【研修の効果と導入のポイント】
期待できる効果
◎論理的に整理する力が向上し、説得力が増す
◎ 問題解決のスピードと質が向上する
◎ 社内のコミュニケーションが円滑になり、業務効率が上がる

【研修導入のポイント】
・目的を明確にする – 「何のために学ぶのか?」を共有する
・ 実践を重視する – 単なる知識習得ではなく、演習やケーススタディを取り入れる
・ 職場での実践を促す – 研修後も日常業務で活かせる環境を整える

《まとめ》
ロジカルシンキング研修は、論理的に考え、伝え、問題を解決するスキルを鍛えるものです。
特に、ビジネスの現場では重要なスキルであり、新入社員から管理職まで幅広い層に役立ちます。
導入を検討する際は、実践的な内容を取り入れ、職場での活用を意識したプログラムにすることがポイントです。
The following two tabs change content below.
人事実務の専門家集団「社会保険労務士法人人事部サポートSRグループ」のwebメディア。人事制度、採用、労務、HRtech、法改正など旬の人事ニュースを掲載。実務に役立つExcelツールも無料配信中!

最新記事 by SR人事メディア編集部 (全て見る)

日常業務に関するちょっとした疑問から、コンプライアンス、人事戦略まで、お気軽にご相談ください。

無料労務相談のお申し込みは、以下のバナーからどうぞ!
無料労務相談のお申し込み
PAGE TOP ↑