バーンアウト(燃え尽き症候群)の原因と対処法とは

当社では、最近よく話題になっている社員エンゲージメントの改善・向上をはかり、施策を行っているのですが、現場から数名のバーンアウト(燃え尽き症候群)の状態ではないかと思われる社員が出てきているとのことです。なぜこのようなことが起こってしまうのでしょうか。また、何らかの対処などはないでしょうか。

回答

ご質問いただきまして誠にありがとうございます。
近年、社員エンゲージメントの効果が注目され、大企業から始まり徐々に広まりつつあります。(「エンゲージメントとは、活力、熱意、没頭に特徴づけられる仕事に関連した積極的で充実した心理状態のこと」オランダの組織心理学者Schaufeli)
だだ、エンゲージメントが高い状態において、注意しなければならないのが、バーンアウト(情緒的消耗感・脱人格化・個人的達成感の低下)の問題です。特に、医療職を中心に昔からバーンアウトの問題があり、昨今のコロナ禍における医療従事者も多くのバーンアウトを経験している状態です。
(各種医療職によって異なりますが、例えば、看護職であれば、情緒的消耗感が高くなる傾向)
適切なエンゲージメントの施策の運用を行わないとバーンアウト状態に陥る可能性があり、運用の見直しが必要です。
貴社の詳しい状況は分かりませんが、見直しの一つとして、「貢献した社員に対して承認と積極的なフィードバック」を満たすことが必要です。(公式、非公式双方の手段を通じて評価や謝意を伝える)適切な承認の付与は、エンゲージメントを促すことになりますが、逆に不足するとバーンアウトを生じさせる要因となるとされています。
昨今、テレワーク・在宅勤務が主流になりつつある中で、社員エンゲージメントを構築していくことがさらに注目されていますが、今までのようなコミュニケーションなどが取れない中での社員エンゲージメントの取り組みは、アレンジをかけていく必要があると思います。
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