【新卒採用】内定承諾書の提出延期と内々定お断りについて

内々定を随時出しており、その際に承諾書のお渡しをしております。
回答期限はいったん3週間ほどにしていたのですが、
現在6月以降の選考解禁に伴い回答期限を延長してほしいという話が上がっております。
ここからまた2週間ほど延ばそうかと考えているのですが、
そこよりもさらに長くなる可能性がありえそうです。

当社の場合職種別の採用を行っております為、職種によっては採用の定員数に限りがあります。
そのため、いったん設けた期日以降に回答期限を延長した際に、
他の候補者の方からの承諾で定員が埋まってしまいますとお断りせざる負えなくなる可能性があるという
話をしようかと思うのですがこれは問題ないのでしょうか。

回答

雇用契約は双方の合意があって成立となります。よって内定を通知したとしても、本人が意思決定を延ばしている以上、雇用契約は成立しておりませんのでお断りする事自体には差し支えはございません。

期日延長の相談をされた際には、「定員に限りがあるため、場合によっては採用をお断わりさせていただくことがある」という旨を説明し納得してもらうと良いでしょう。また、その後の選考を円滑に進めるために、いつまでに結論を出すのかという提出期日を学生に明確にさせ、期日を過ぎても連絡がない場合は内定辞退としてみなすということを予め伝えておくことをおすすめします。

内定辞退率は業界や会社規模によって異なりますが、内定辞退率が3割以上と答える企業が半数を超える現状があるため、学生の承諾をただ待つだけではなく、内定辞退を防止するためのフォローが必要となります。内定後に面談を実施し、選考のフィードバックをすることで入社意欲を高め、学生が不安に思っていることを解消したり、懇親会を実施し内定者同士の交流の機会を設けることによって一体感を持たせる、というような内定者フォローは多くの企業で実施されています。内定後に学生とコンタクトを取ることで、内定者の入社意欲を見極めながら、同時に内定者の入社意志醸成を試みてみてはいかがでしょうか。
The following two tabs change content below.
人事実務の専門家集団「社会保険労務士法人人事部サポートSRグループ」のwebメディア。人事制度、採用、労務、HRtech、法改正など旬の人事ニュースを掲載。実務に役立つExcelツールも無料配信中!

最新記事 by SR人事メディア編集部 (全て見る)

公開日: 採用・雇用

日常業務に関するちょっとした疑問から、コンプライアンス、人事戦略まで、お気軽にご相談ください。

無料労務相談のお申し込みは、以下のバナーからどうぞ!
無料労務相談のお申し込み
PAGE TOP ↑