新入社員を受け入れる際、座席の配慮はどのようにすべきか?

私の部門では複数のプロジェクトを抱えており、座席もそのチームごとに分けております。しかし今春、研修期間の後に新入社員が20人ほど入ってくるため、座席配置について悩んでおります。

 

プロジェクトごとにまとまった座席にすることはいいのですが、プロジェクト間の交流が少なく受け入れる新入社員も多いのが現状です。そのため、現在の状態で受け入れると今まで以上にチーム間の交流が薄くなること、これまでのノウハウの蓄積がうまくいかなくなることを懸念しております。

 

現状のプロジェクトごとの座席配置からスキルごとの配置にすることで、将来リモートワークを行いやすくしたり、新入社員受け入れやすくしたりすることを考えておりますが、何か良い案はございますでしょうか。

回答

本件には2つのポイントがあります。

1.先輩・メンター・上司が新入社員を見守ることができる距離に座る
関係者皆で新入社員を見守ることができるよう、近くにメンターなどの相談に乗る立場の人が座ることをお勧めいたします。
彼らの隣などの近い席には実際に仕事を教える人が座り、メンター役の人がそのまとまりの中に座ると彼らも安心して業務に携わることができると考えます。
なお、上司などの目上の人は、必要以上にプレッシャーを与えないため、目が届く範囲である程度の距離を置いた席に座る方が良いでしょう。

2.コミュニケーション用フリースペースの確保
メンバーが一番の情報源かつ創造力の源であり、彼らの自由な交流が組織の活力と推進力を生み出すと言えます。従って、グループの垣根を越えて気軽に話ができるようなフリースペースを設けると、自由な交流の促進が可能になると考えます。
もちろん、グループ同士の打ち合わせもできるようなスペースを確保しておきます。
また、あえて椅子を置かず、立って話をするスペースを設けておくと、短時間で打ち合わせを行うことになり、効率的なミーティングを行うためのトレーニングにもつながると存じます。
このような、ある意味ゆとりのスペースがありますと、新人だけでなく、メンバー全員のためにもなります。

座席決めの際の基本原則をあらかじめマニュアル化したり、ある程度まとまったユニットで座るようにしておくと、次回以降の席替えの際に手間が省けます。
この「ユニットで座る」という点に、これまでのグループワークのご経験や培ったノウハウを活かすことができます。
これまで積み上げたgood practiceやノウハウを活かし、まず既存のメンバーがより働きやすい座席配置を考え、その上で新入社員を迎えるにふさわしいレイアウトについて模索されると、これまで積み上げたものを活かしつつ、より効果的に新入社員を迎えることができると考えます。
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