【採用イロハ】語学スキルで採用するときの考え方

 

 

すべての資格は手段に過ぎない

さて私はいかなる資格についても「資格取得・試験突破がゴール」だとは思っていません。すべからくどんな資格も「目的」ではなく「手段」に過ぎないのです。医者や弁護士のような、資格がないとその職業に就けない資格でさえ、その資格を取ることはあくまで通過点であり、「目的」にはなり得ません。「目的」は一人前の医者や弁護士になり、社会に貢献することにほかなりません。

 

むろん、「短期的な目標」という意味であれば一理ありますが、それはたとえるなら、マラソンの最中に「あの木のところまで頑張って走ろう」と思って走るのと同じ。ゴールがはるか遠くに見えないから、近くに見えるものをとりあえずの目標としていると考えてください。

 

ところで、医師国家試験や司法試験などの試験と、TOEICなどの語学力の試験とのいちばんの違いは何でしょう。誰にでも分かる違い、それは「関所」があるのかどうかという点です。医者や弁護士の資格試験の場合、合格がその後の道に進む「関所」の通行券になっているので、受かることの重要性が飛躍的に上昇します。だって、受からないと関所の先に進むことすらできません。

 

 

 

語学試験にも「ヤマ張り」は必要?

一方語学力の場合、最終的な目的は「語学を駆使してコミュニケーションや仕事ができるようになる」といった点にありますが、これは実は国語力と似ていて、不断の努力によって少しずつ達成されるもの。つまりTOEICなどの試験は「関所」の通行券ではなく、ある能力を有していることの「証左」に過ぎないのです。
そう考えれば、確かに「点数だけ高くても意味がない」という論調になりがちで、人事的な評価の指標に入れなくてもいいのでは、と考えるのも分からなくはないことです。
とはいえ、TOEIC以外にポピュラーで使えそうなテストがない今、TOEICを指標として採用することは合理的だと、私は思います。これは、「そのテストだけで測れるものではないが、一つの指標にはなる」という意味で、ちょうど就活の際のSPIテストと状況が似ているでしょう。試験を用いることで能力を数値化し、比較することができるので、試験を指標にするのが「公平」で「わかりやすい」ことは事実なのです。
では、もう少しミクロな視点で考えてみます。そうした語学の試験を受ける場合に、「ヤマを張る」ことは重要なのか。これは120%、YES!です。もちろん、TOEICでの高得点と高い語学力に完全な相関関係があるわけではありません。「スコアは高いけれども実際には使えない」人がいるのも事実でしょう。ただ、試験である以上、どうすれば高い点数を取ることができるのか、を考えることで、いわゆる“ど真ん中”の語学力だけではなく、様々な能力が試されます。たとえば公式問題集や選択肢の作られ方を分析することは、観察力やリサーチ力を身に着けることにもなりますし、逆に点数を取れない人は、出題者が求めるものが分からないということ。仕事で求められているものもクリアに分からず、仕事の出来不出来にもつながっていくと思います。
また、「スコアは高いけれども実際に使えない人」問題について見逃してはいけないのは、スコアは高いけれども「意外と使えない人」と、スコアが低くて「やっぱり使えない人」のどちらが多いか、という点です。言わずもがな、後者の方が多いに決まっています。英語を駆使し仕事をできる人は、多くの場合英語の試験のスコアも高いわけですから、スコアの高低と仕事の能力の間に(完全ではないけれども)一定の相関関係があることは明らかです。TOEICを人事制度の一定の指標にすることは合理的と述べましたが、社員の語学力アップを考えた場合にベストな方法は別にあります。それは、「海外に放り込む」ことです。

 

 

 

火事場の語学力を発揮させよ

人間を奮い立たせるものは「危機感」です。語学ができない状況でいきなり海外に放り出された場合、コミュニケーションが取れなければ何もできないのですから、必死になります。“火事場の語学力”を発揮し、飛躍的に語学力が向上すること請け合いです。私の友人にも全く英語が話せないまま留学に行った人がいましたが、帰ってくれば私とは比べ物にならないくらいのスピーキング力に。当然です。話せなければ生きていけませんから(笑)
以上、私としては、TOEICを指標にすることは合理的だが、もっと効果があるのは「放り込む」ことだと考えています。会社の人員や予算の問題があるのは重々承知していますが、どうか視野を狭めずにご検討ください。また、自動翻訳技術がこれだけ向上している昨今、英語がどの程度必要かというのは人によって異なるので、人事制度を作る前に自社の各社員にとっての英語の必要性を改めて考えるべきとも思います。今日はこの辺で!
参考元
東洋経済オンライン/人事評価にTOEIC、本当に意味がある?
http://toyokeizai.net/articles/-/58536

The following two tabs change content below.
marcy

marcy

SRの広報写真担当(のつもり)。常駐業務とバックオフィス業務を両方持たせていただいております。簪を日常に取り入れたい。

公開日:

日常業務に関するちょっとした疑問から、コンプライアンス、人事戦略まで、お気軽にご相談ください。

無料労務相談のお申し込みは、以下のバナーからどうぞ!
無料労務相談のお申し込み
  • 採用情報

    SRのマイナンバー対策 マイナンバー対応実務セット

    ベンチャー企業のためのCloud勤怠管理システム

    お役立ち書式 無料ダウンロード

    無料労務士相談

  • 総合人事コンサルティング事業

    株式会社アウトソーシングSR

    労務・給与計算サポート事業

    社会保険労務士法人 人事部サポートSR

    就活支援事業

    株式会社ベストソーシングSR

    人事・経理・法務アウトソーシング事業

    HALコンサルティング

    社会労務士マーケティング支援

    Bowman & SR Partner Co.,Ltd

    訪問看護事業

    あわーず
PAGE TOP ↑