ギブ・ギブ・ギブ・ギブ・・そして最後にテイクが勝つ!

藤田です。

 

10年以上様々な経営者と接していて、長く成功し続ける人に共通する点は、基本「ギブ」の人だと感じます。息せき切って短期の損得を気にし過ぎる人は、なかなか成功を収めることが難しいようです。

私自身を思い返してみても、当時はただ、目の前のことを一生懸命やっていたことが、今になって大きなリターンになっていることが多くあります。

 

 

たとえば以前このコラムでも取り上げた、カルチュア・コンビニエンス・クラブで社員が500人のときに新卒300人採用をしたときのこと。人事で実質、新卒採用担当は私一人でしたので入社2年目のリクルーター10名にサポートをしてもらったのですが、なにしろ彼らも入社したばかりで、過去に例のない大量採用のため、無理をせねばならないときなど、やもすると、リクルーターも学生側にたって異論をどんどん私に申し立ててきます。

「1人対10人」という状況のなか、とことん彼らと議論をして、しょっちゅう飲みに行きもちろんご馳走をして、さらに「これは採りたい」という学生にも飲みに連れ出しました。人事に自由に使える飲食の経費などないですから、全て自腹、そして夜も土日休みも関係なく面接をして、なんとか300名採用をすることができました。

 

当時はただただ社長の期待に応えようと必死なだけだったのですが、その後、20年ほど経ち、気づくとその頃の一緒に苦労したリクルーターや、採用した新卒学生、働きぶりを見てくれていた人がパートナーとなったり、顧客となったりしてくれていることが非常に増えてきているのです。

 

 

弊社の新人にもよく言うのが「進んで貧乏くじをつかめ」ということです。最近の若者は目先のラクを求める傾向もあるようですが、身近なことでいえば、進んで宴会のまとめ役を買って出たり、掃除をしたり、お茶を出したり、真先に手を上げる姿勢は必ず誰かが見ているものですし、そうした「ギブ」の積み重ねが大きな信用になります。お金は失っても信用があれば、また集まってくるものですが、信用を失ったらお金では買えません。

 

人事パーソンにとっても、日頃から現場に足を運び、声をかけたり、「相談しやすい人」になり現場の信用を勝ち得ることは、人事制度の改訂など、現場の協力が必要な際、大きな武器になるのです。

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maiko mashio

外資系企業の常駐と千人規模の社会保険手続きを担当。

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