その指導であっているか。「守破離」から学ぶプロフェッショナルの育て方
日本古来から伝わる「守破離」という考え方。誰しもが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
守破離は学ぶ側の者に伝えられがちですが、指導者が真の意味を捉えていなければ、良い教育は成り立ちません。
そこで今回は、守破離の意味をおさらいし、どのように指導すればよいのかを紹介します。
目次
守破離とは?
守破離(しゅはり)は、日本での茶道、武道、芸術等における師弟関係のあり方の一つ。
日本において左記の文化が発展、進化してきた創造的な過程のベースとなっている思想でもある。個人のスキル(作業遂行能力)を3段階のレベルで表している。
Wikipedia
守破離の「守」とは?
教えられたことを忠実に守り、実行することです。
そして、守破離の中でもっとも重要であり、実践が難しい事柄になります。
なぜなら、忠実に再現する、模倣するには「スキル」を要し、模倣する過程の中で非常に多くの試行錯誤を体験することになるからです。しかし、このプロセスこそが重要であり、このプロセスなくしてオリジナリティを生み出すことはできません。つい自己流に走り空回りをしてしまいがちですが、基本ができてこそ一流なのです。
守破離の「破」とは?
指導者の話しを守るだけではなく、自分独自に工夫し応用・発展させることです。
「守」をしっかりと行った者と、行わなかった者に差が出てくる段階です。
守破離の「離」とは?
指導者のもとから離れ、自分自身で学んだ内容をさらに発展させることです。
たとえ「離」に達したとしても驕らず、常に基本に立ち返り、守破離を繰り返すことで自分を高めていくことが大切です。
仕事を任せる「守破離」の教え方
【守】上司がティーチングで教え込む
初めての仕事であり、基礎知識が無い状態で、「君ならどうする?」と聞いても答えることはできません。そこに「自分で考えろ!」と言っても無理があります。
人は、失敗や困難に悩み・考え、乗り越えることで成長することができます。上司は部下に対して、結果の出るやり方を教え体験させることが大切となります。
【破】上司がコーチングで引出す
部下が、自分の考えを持てるレベルになってきたら、「君ならどうするか」「どうやったら良いか」を問い、一緒に考えて結論に至る体験をさせることが必要です。発問を使って、部下の力を引き出してあげましょう。
【離】上司がメンターとして支援する
対話や助言によって自発的な成長を支援していきます。
具体的な対策は担当者に任せ、メンターとして支援を行うことが求められます。
まとめ
いかがでしたか?
人を育てるとは容易なことではありません。かといって時間をかけてじっくり育てることはできないというのが指導者側の本音ではないでしょうか。ポイントをしっかりとおさえ効率的な指導を。また教えることが一番の勉強になると考え、積極的に部下を育てることでひいては会社への貢献に繋げてみてはいかがでしょうか。
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