新人社員が知らなければならない社会保険料の基本!!!
会社に働くなら、当たり前に払っている毎月の社会保険料があります。
社会保険料の役割や、給与明細に書かれている社会保険料はどうやって決まっているかご存知ですか?
今さら聞けない、社会保険料の基本をお話します。
社会保険料とは
給与明細を見てください。そこには、「健康保険料、介護保険料、厚生年金保険料、雇用保険料」という項目がありませんか?通常は、この4種類が、社会保険料と呼ばれるものです。給与明細から天引きされるもの以外に、労災保険料がありますが、これは全額が会社負担ですので、給与明細には載っていません。
この社会保険料は標準報酬とその時の保険料率で決められています。ですから、お給料に応じた保険料をみんなで負担し合っていると言えます。
社会保険料の役割
私たちは、社会保険料を支払う代わりに、様々なリスクから守られています。つまり、社会保険料を支払うことで、安心を手に入れているわけです。
社会保険料は、社会保険制度を円滑に運用する為になくてはならないものです。それは、社会保険(医療保険、介護保険、高齢者医療)、労働保険(労働保険、労災保険)を運用する上で、相互扶助の精神の下に成り立っているからにほかなりません。
自分が納めた保険料は将来の自分の保険料に充てられるのではありません。自分が納めた保険料は今の高齢者に、将来の自分はその時点の現役世代が支えて守ってくれるということです。
少子高齢化だと年金保険料を納める現役世代が目減りしていくので、社会としてのバランスが崩れてしまうのが難点です。
社会保険料と税金
十分な水準の社会保障や社会保険を賄うためには、現役世代の負担だけでは賄いきれません。
財源を何によるか、と言う部分については色々な意見がありますが、世代間の公平性や社会保険や社会保障の持続可能性を鑑みて、現状では税金も投入されています。社会保険料か税金かという単純な二分的な考えでは限界があるので、ますます検討が必要になることは言うまでもありません。
現時点における社会保険料の負担者は、一般的には事業主と労働者だと考えられています。
社会保険料と同じように天引きされるものの代表的なものには、所得税があります。所得税は、国民全体のために使われるものですが、社会保険料は加入者を対象に使われます。
蛇足ですが、社会保険料の額を間違えてしまった場合、所得税や住民税にも影響していることがありますから、十分注意しておきましょう。
最後に
社会保険料は、必要な水準の社会保障あるいは社会保険を維持する為に欠かせないものです。
高額な保険料にビックリする新入社員も多いと聞きますので、この機会に社員向けのガイダンスも検討してみてください。
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