貴方の部下はどのタイプ?~ワカモノケアをはじめましょう~【その3】
ワカモノケアシリーズ第3弾!
「どうやったらやる気が出るの?」「ほめて伸ばす?叱って伸ばす?」一筋縄ではいかない部下をお持ちの世の上司の方々。
今回は「モチベーションの喚起」について考えましょう。
■一筋縄ではいかない、部下のモチベーションコントロール
部下のモチベーションをどのようにコントロールするのか?
育成上手なマネジャーはメンバーごとにモチベーションポイントを捉え、ここぞという時に、効果的にメンバーを「やる気」にさせているのです。
逆に、育成が下手なマネジャーは、部下のモチベーションポイントを把握せず、安直に昇進や昇給をニンジンとして、メンバーを支配しようとします。
ただ、若者の価値観が多様化し、複雑化する現代、昔のように「昇進・昇給」でメンバーは「やる気」を見出してくれるほど、シンプルな状況ではないのです。
■まずは4つのパターンで考えてみる
それでは、部下のモチベーションポイントは一体どこにあるのでしょうか?
行動特性から4つのパターンに分類して考えることをお勧めします。
(A) 達成・効率動機(クールでドライ、自己主張が強いタイプ)
ビジネスライクに接し、主導権を握らせます。常に目的意識が強いこのタイプは、なぜこの仕事をやるのか?自身の仕事に意図を持たせ、最短でゴールする道筋を自ら考えさせることが重要といえます。
(B) 承認動機・競争動機(情熱的、直感的、感情が表に出やすいタイプ)
承認欲求が強く、また競争相手に勝つことで動機を感じるタイプ。日頃の行動を称賛し、承認する、また時には仮想となる敵やライバルを意識させ、それに打ち勝つエネルギーを上手く活用していくことが必要です。
(C) 親和動機・協働動機(協調的、親和的、常に一歩下がって行動するタイプ)
周囲の人間関係をいつも気にしながら行動しているタイプ。周囲との衝突を避けたがるタイプ。双方向で、合意を重ねながら物事を意思決定していきたいこの手のタイプには一方的に通達する、指導することは禁物。マネジャーは『常に一緒に解決する姿勢』を見せることが必要です。
(D) リスク回避動機・分析動機(石橋を徹底的に叩いて渡るタイプ、冷静に多面的に物事を捉え、分析を重ねて意思決定をするタイプ)
常にリスクを回避する思考を持ち続けています。あらゆる角度からデータを入手、分析し、最終的に自身の判断で解決策を探ります。マネジャーはじっくりと時間をかけて、本人が行動を起こすまで、見守る姿勢が求められます。
■上司はメンバーの「行動」を後押し
上記4つのタイプに分けて各メンバーが保有する「動機」、つまりモチベーションポイントを見極めます。
それぞれに即した対応を心がけ、最終的には、メンバーのやる気を引き出し、「行動」へと促します。
「俺の言うとおりにしたら、昇進させてやる・昇給してやる」。
そんなフレーズでメンバーの「行動」を変容できるほど、単純な時代ではなくなったのです。
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