一段階上の内定者フォロー
本記事では、前回の記事(実践しやすい!内定者フォローの事例)で挙げた、内定者フォローはもう行っているという人事の方々に向けて、新卒採用を成功させた企業が行っている、一段階上の内定者フォローとツールをご紹介
目次
内定者アルバイト・インターンシップ
内定者アルバイト・インターンシップの目的
内定者アルバイト・インターンシップの目的は働くということを体験し、業界・企業への理解を深めることである。
入社前から業務に就いてもらうことで、早期戦力化といった効果もあるが、学生の本業は学業であるため、負担になってしまっては逆効果となるため注意が必要である。
1.採用活動プロジェクト
特にアルバイトしてもらうことはない。という企業様もあるかと思うが、おすすめの手段が採用活動を手伝ってもらうことである。
採用活動とは、部署を横断して会社のことを把握し、発信するプロジェクトなため、そのプロジェクトに内定者に関わってもらうことにより、企業理解を深めることができる。
学生と近い立場にある内定者に採用活動を手伝ってもらうことで、学生に親近感を抱いてもらいやすく、1年後の自分をリアルにイメージしてもらうこともできる。
2.メンター制度の導入
内定者1人つき、先輩社員1人をメンターとしてつける。
内定者は入社後どんな社会人生活を送るのか、どんな仕事をするのか、本当にやっていけるのか、など様々な不安を抱えているため、
先輩社員がメンターとしてサポートすることにより、具体的な話をより間近で聞くことができるため、不安の解消に役立つ。
しかし、メンターの能力に依存してしまう点は、注意が必要である。
内定者SNSサービスの活用
内定者SNSサービスのメリット
- SNSのシステム開発が不要
- 採用活動に関する企業の費用を軽減できる
- 細かいコミュニケーションと情報発信を続けることで、会社の企業理解ができ、入社辞退防止にもつながる
主な機能
- 内定者と企業の連絡のほか、先輩社員や同期入社の学生との相互のコミュニケーションツールとして、また各種イベントや採用スケジュールの連絡に使える。
- eラーニングを利用して研修開始前に新入社員教育を行える。eラーニングの利用により、従来の通信教育のように教材の発送などが不要となり、内定学生はモバイル端末で気軽に学習ができるため実施率が高くなることが期待できる。
1.エアリーフレッシャーズ
内定者フォローSNSを運用する企業では国内シェアナンバーワンである。
利用企業には株式会社セブン-イレブン・ジャパンや雪印メグミルク株式会社など大手が連ねており、利用に際して安心感がある。
内定者フォローSNSとして使える機能には、一般的なコミュニケーションツールとしてだけではなく、学生ごとにどんなやり取りをしたのかコメントを残す機能、学生向けのアンケートの実施機能がある。
さらに人事担当者が確認すべきタスク(承認すべき提出物やアンケートの締切)を一覧表示できるので人事管理画面としても利用が可能。
また大きな特徴の一つとして「辞退予備群発見機能」があり、内定者SNSのログイン頻度、投稿数や課題の提出状況などを総合的に判断、コンタクトの頻度の低い学生を辞退予備群としてピックアップして、人事担当者に通知してくれる。
2.内定者パック
サービス開始から13年、1800社以上の実績がある内定者フォローSNSの老舗である。
内定者パックでは、「定期的な連絡」「情報をオープンに」「働く準備」の3つのフォローをWebで行うことにより内定辞退を防ぐ。
内定者フォローのノウ・ハウをサイト上で公開しており、人事担当者に向けて有益な情報を定期的に発信。
3.Chaku2 NEXT(ちゃくちゃくNEXT)
ちゃくちゃくNEXTの大きな特徴は、 就活生(採用候補の3年生)の連絡やフォローと内定者のフォローを同時できることである。
人事の担当社員にとってこの二つ同時進行は業務負担がきわめて大きくなる。使いやすい管理画面を利用して2グループを一括コントロールすることで、採用管理が大幅に軽減することが可能。
まとめ
前回に引き続き、内定者フォローについて紹介してきたが、
最も重要なことは自社にとっての採用成功を定義することである。
どんな学生に入社してもらうことが自社にとっての成功なのか、ゴールを明確にすれば、母集団の作り方、内定出しやフォローの方法については自ずと答えが出てくるであろう。
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