実践しやすい!内定者フォローの事例
前回の記事(内定辞退者続出!?内定者フォローの見直し)で内定者フォローの目的を振り返り、改めて内定者フォローの重要性を認識していただけたかと思う。
そこで、今回は忙しい人事の皆さまでも比較的実践しやすく、効果の高い内定者フォローの事例をご紹介したいと思う。
目次
学生は内定者フォローに何を求めているのか
■内定者フォロー・内定者研修を受けたい理由
1位:入社後の仕事内容について深く知りたい
2位:内定者同士の人間関係を深めたい
3位:社会人として必要な知識やスキル、マナーを身につけたい
4位:入社予定先の職場の雰囲気を知りたい
5位:先輩社員や人事担当者との人間関係を深めたい
■内定者フォローを希望する背景
- 入社後の仕事内容など会社への不安
- 内定者同士や先輩社員との人間関係への不安
- 社会人としてやっていけるか、自分に対する不安
という不安があることがわかる。
どんな内定者フォローを希望しているのか
■企業が実施している内定者フォローと学生が希望する内定者フォローの差異
1位(26.0pt差):勉強会・グループワーク・研修
2位(20.5pt差):研究室、工場など施設(社内)見学
3位(18.3pt差):e-learning形式の通信教育
4位(17.9pt差):社内報などの資料の郵送
5位(15.5pt差):内々定者アルバイト案内
ここで注目して頂きたいのが、企業が実施している内定者フォローと学生が希望する内定者フォローの差異である。
内定者フォローというと、親睦を目的とする懇親会のイメージが強いが、上記であげた不安要素を持っていることがここでも見て取れる。
企業側は、的確な内定者フォローが求められ、これらを念頭に置き、内定者フォローの設計をする必要がある。
内定者フォロー:勉強会・グループワーク・研修
1.勉強会
会社紹介
自社商品や業務内容についてご説明していただき、内定者の貴社に対する理解度を高める。
- 会社、内定者に親しみ、魅力を感じてもらい、内定辞退を防ぐ
- 内定者同士で会社や商品を調査することにより、
- 業務内容や商品に興味を持つとともに、会社・商品への愛着を促す
2.グループワーク
学生に響く!採用キャッチフレーズを考案
参加人数:3~4名
所要時間:1.5時間
- 企業への理解度を高める
- 短いフレーズで効果的に伝える力を身に付ける
- 次年度の採用キャッチフレーズとして起用できる
3.研修(ITリテラシー)
自己紹介ムービーの作成
自己紹介ムービーとは??
自分自身が過去どのような経験をし、どのような考え方・強みを持った人物に成長したか、さらに内定企業との出会いや将来に向けての目標・決意を写真やイラストに文字や音楽をのせ、5分程度の動画にまとめて頂く動画作成課題。
作成期間は2週間~1か月程度で、ソフトはPowerPointや、Windows Movie Makerなどの動画作成ソフトを使用。
内定者フォロー:レクリエーション
アクティビティ型チームビルディング
参加人数:6~12名
所要時間:0.5時間
- チームワークを理解させる
- チームの組織効率を高めるためのフレームワークを学ぶ
- 内定者、先輩社員との自然な交流を図る
まとめ
内定者フォローとして、「内々定者懇親会」を多くの学生が望み、多くの企業が実施しているが、
実施したからといって安心してはならない。
多くの学生が望みながらも行うことができていない、内定者フォローこそ他企業との差別化を図ることができ、効果を発揮するのではないだろうか。
確かに、企業にとってこれらを行うことはコストが大きいため、実行に移すのが難しいという現実もあるかもしれない。
しかし、せっかく獲得した優秀な内定者を手放してしまうのも考え物である。
次回!新卒採用を成功させた企業が行っている、ユニークな内定者フォローをご紹介!
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