新卒初任給の引き上げと既存社員との逆転は問題となるのか?
弊社では、今年度から新卒初任給の引き上げを検討しています。
ただし、定期昇給の月が8月のため、4月~7月の数か月間は2年目社員との間で逆転現象が起こってしまいます。
このような場合、どのような対応を行うのが良いのでしょうか?
・初任給 従来:191,000 ⇒ 今後:193,000
・2年目~3年目社員の定期昇給額4,000円 (ただし8月~)
回答
公平性の観点より下記3点の方法を検討されることが望ましいと考えます。
① 4月より昇給時期の前倒しとして、2年目社員195,000、3年目社員199,000へ昇給を実施する(今年度のみ)。
② 4月より若手社員の報酬改定として、2年目、3年目社員を新卒初任給改定額の2,000円と同額をのせた、2年目社員193,000、3年目社員197,000へとベースアップを行い、8月には通常通り定期昇給を実施する。
③ 4月より、昇給の前倒し+2000円ベースアップとして、2年目社員を197,000、3年目社員を201,000とする。
当然ながら①が会社としての人件費インパクトは小さく②⇒③に従って人件費の負担は大きくなります。昇給に関してはどうしなければならないという法的な根拠はなく、たとえ逆転していたとしても法的には問題ありません。
そのため考え方としては、会社としての支払い能力と社員の納得感、モラール(士気)の維持の観点より適した処遇を検討されることをお勧めいたします。
① 4月より昇給時期の前倒しとして、2年目社員195,000、3年目社員199,000へ昇給を実施する(今年度のみ)。
② 4月より若手社員の報酬改定として、2年目、3年目社員を新卒初任給改定額の2,000円と同額をのせた、2年目社員193,000、3年目社員197,000へとベースアップを行い、8月には通常通り定期昇給を実施する。
③ 4月より、昇給の前倒し+2000円ベースアップとして、2年目社員を197,000、3年目社員を201,000とする。
当然ながら①が会社としての人件費インパクトは小さく②⇒③に従って人件費の負担は大きくなります。昇給に関してはどうしなければならないという法的な根拠はなく、たとえ逆転していたとしても法的には問題ありません。
そのため考え方としては、会社としての支払い能力と社員の納得感、モラール(士気)の維持の観点より適した処遇を検討されることをお勧めいたします。
The following two tabs change content below.
人事実務の専門家集団「社会保険労務士法人人事部サポートSRグループ」のwebメディア。人事制度、採用、労務、HRtech、法改正など旬の人事ニュースを掲載。実務に役立つExcelツールも無料配信中!
最新記事 by SR人事メディア編集部 (全て見る)
公開日:
賃金
- PREV
- 「65歳以上」に関わる雇用保険の給付
- NEXT
- 戦略人事を担う『HRBP』の役割