セブンに学ぶ「徹底力」で採用を成功に導こう!

藤田です。

先週のビジネス誌「日経ビジネス」で「セブン鉄の支配力」という特集をしていました。このメルマガでも何度か取り上げていますが、私が人事部に在籍していた、セブンーイレブン・ジャパンの経営姿勢は、弊社の経営のベースともなっています。

特集のなかで、私がセブンの人事部に在籍していた20年近く前と比較しても全く変わっていないと感じるのが、その「徹底力」です。例として、PB(プライベートブランド=独自商品)の塩ラーメンを発売当日になって、鈴木会長が味に違和感を感じ、急遽発売中止として、15,000店舗から一斉に撤去した事件があげられています。商品は買い切りですから、6000万円の損失です。それでも、原理原則に外れたことは絶対にしない。原理原則に忠実に、とことん質の追求をする。この姿勢は変わっていないなと感じます。

私が人事部に所属していたときにも、例えば「外部との年賀状のやりとり贈答品のやりとりは一切しない」ということは「ここまでやる?」という位徹底していました。お中元やお歳暮などは、例外なく、どんな大企業であろうとも、どんなに役職が偉い人が持ってこようとも、全て丁重にお返しをしていました。

この姿勢が、いまでは世界レベルでも有数の流通企業になり得た秘密ではないでしょうか。実は、こうした「原理原則の徹底力」が人事業務においても重要なのです。

例えば採用の分野です。採用の原理原則は「対象母数を最大化すること。そして母集団形成から内定・入社までタイムリーに個別に連絡を絶やさずフォローし続けること」です。なんだ当たり前のこと・・・と言われるかもしれませんが、実はわかっていても、とことん実践している会社は多くはありません。

東京と大阪だけでなく、地方の学生にも自社のアピールができているか。採用媒体の原稿は、媒体の言われた通りに原稿をつくっているだけになっていないか。差別化がはかれているか。説明会の前に、エントリーした全ての学生にきちっと電話をしているか。など、こうした「当たり前」の徹底が「当たり前でない」成果を生み出すのです。

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