『入社1年目の教科書』から学ぶ、新入社員に教えたい5つのこと【基本編】
光陰矢の如し、まもなく4月に入ります。2017年新卒入社まであと一週間ほどですね。人事の皆さんが手塩にかけて採用し、ようやく確保した新卒内定者。いよいよ入社が近づいてまいりました。大きな希望と数々の不安を抱きながら、意を決して入社してくる新入社員に対して、受け入れ側の準備は万全でしょうか?新人研修に教えたいことは、リスト化にしていますか?
6万部突破のベストセラー『入社1年目の教科書』から、新入社員が入社する前に教えたい5つのことをお伝えします。
①何があっても遅刻はするな!
新入社員に対して受け入れる側が最初に持つ印象は、優秀かどうかよりも社会人として当たり前のことをできるかどうか?入社1年目は人物を値踏みする目が注がれています。新人時代の印象でその後のキャリアが決まるといっても過言ではありません。たった一度の遅刻で将来のチャンスを逃し、あなたの能力を発揮する機会さえ奪われてしまうこともあるのです。
もちろん台風、雪、人事事故等予期せぬ状況があるわけなので、やむを得ず遅れてしまうような場合には、必ず電話で連絡を入れるようにしてもらいます。携帯からメールを送っただけでは、新社会人として十分な連絡になりません。
②あいさつはハキハキと
新人は顔と名前をまず覚えてもらうことが大事です。これが最初の仕事です。このためには、朝早くから元気よくハキハキと挨拶するのが最も効果的です。会社の上司にはもちろん、受付など利害関係のない人たちにもそうです。誰に対しても分け隔てなく誠実に接することができるか。あいさつ1つであなたの人間性が決まります。
小学生に言うような当たり前なことですが、挨拶しない人、もごもごとつぶやくだけの人が多いのが現実です。当たり前のことを当たり前にできるということが、最も重要なことではないでしょうか。実力を身につける前に、元気さと若さを最高なパフォーマンスだと教えてあげてください。
③メールの返信は素早くする
メールの返信は対応が早いだけで2割増しの評価が得られ、印象が良くなります。仕事とは、会話のキャッチボールみたいなものだと考えます。自分が「このぐらいの値段設定でどうかな」と思っても、社内の了承、顧客の了承が得られなければ、仕事は前に進みません。
メールの返信を止めるということは、キャッチボールで玉を投げ返さないようなものです。玉を投げ返さなければキャッチボールが成立しないように、メールの返信を止めると仕事は成り立ちません。
「返事はいつになるだろう」とソワソワし始めますよね?
早く返信すると、「お、早い回答だな。自分のために頑張ってくれたのかな」と相手に好印象を与えることができます。すぐに返信できない内容でも「明日までに返信します」など途中報告でも構いません。即レスしてください。
④コミュニケーションは、メールand電話
現代の若い人は、コミュニケーション手段としてメール、LINEが主流になっていると思います。これはビジネスの現場でも同様です。しかし、そんな時代だからこそ、電話や対面によりコミュニケーション「も」重視してください。ビジネスにおけるコミュニケーションの目的は、重要なことを相手に確実に伝えることですから。この目的のためには、相手の声を聞いたり、顔を見たりするコミュニケーション手段がやはり優れています。
仕事をするうえで、メールを送れば物足りると考えてはいけません。
コミュニケーションはメール or 電話ではなく、メール and 電話 です。メールだけではなく、直接話すことが、最も有効なコミュニケーションの手段だと認識してください。
例えば、上司にメールを送っても、丁寧にメールを通せていない可能性があります。新人が受け取るメールに比べ、上司はその数10倍、100倍以上のメールを毎日のように受け取っています。すべてのメールを細かく読む時間はありません。ではどうすればよいのでしょうか?
上司の立場で考えれば、答えは簡単です。それは、メールを送ってから、上司のところに足を運び、直接報告することです。
【先ほどの件でメールを送りましたが、届いていますでしょうか】など、電話や対面でフォローしてください。この一言がビジネスを動かします。
メールは、完璧なコミュニケーション手段ではありません。多くの部分が簡略化されている不完全さを認識してください。電話、対面コミュニケーションで補ってこそ、メールの効果を発揮されるのではないでしょうか。
ビジネスコミュニケーションでの目的は、メールを送ることではなく、重要なことを確実に伝えることです。だから、ビジネスコミュニケーションは、メール and 電話!
⑤目上の人を尊敬しよう
まず他人に対して敬意を払うことは、人としての基本です。この人は自分よりも経験が多いから、きっと教えることがあるでしょう。年齢や経歴を重ねていれば、それなりに経験を積んでいるので、必ず良いところがあるものです。心から、それを尊敬し、頼りにすれば、鼎アズ何か得るものがあるものです。そして、その方といい関係を作ることができ、新入社員のことを認める可能性が高くになります。
新入社員は、謙虚な姿勢で目上の方を尊敬し、目上の方の良いところを見習い、自分の成長に必ずプラスの影響をもたらすことができるでしょう。
その中で、敬語を身につける事は、ビジネスシーンでは使いこなしたいものの1つです。使いこなす為には、といかく実践あるのみです。目上の方とうまくコミュニケーションをとる為にも、新社会人としては、身につけておきたいものです。
ビジネスシーンで良く用いられる表現について、少しご紹介します。丸ごと暗記しておく事をお奨めします。
◆話しかける
「お忙しいところ失礼いたします。」「今、お時間よろしいでしょうか。」…話しかける時は、相手の都合に配慮している気持ちを伝えた上で、話し掛ける事を心がけてください。
◆意見を聞く
「いかがでしょうか。」…上司または目上の人に提案がある時に用います。
「いかがなさいますか。」…上司または目上の人の要望を確認する時に用います。
「いかがいたしますか。」…上司または目上の人に、自分がどうすればよいか相談する時に用います。
まとめ
『入社1年目の教科書』からまとめて、基本的な仕事術をご紹介いたしました。
ビジネスマナーや「報・連・相」といった社会人として必要な基本行動や姿勢の習得は、入社後の仕事の進め方や、上司や同僚とのコミュニケーションの取り方をイメージすることにもつながり、不安を払拭するための第一歩になります。
また、仕事は周囲と協力して行うもの。そのため、社会人に求められる基本行動の根本は、お客様・上司・先輩や関連する他部署の人たちがどのような行動を期待しているのか、その期待をつかむことにあります。
貴社の社員が非常識な人にならないように、周りの方々とうまく仕事を進められるように、自信を持って社会人としての第一歩を踏み出せるようにこの5つのことを教えてください。
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