就活後ろ倒しは本当に良かったの?!
こんにちは米尾です。
今回は就職活動の期間について取り上げます。
今年は就職活動が後ろ倒しとなり、企業も学生も戸惑ったと思います。
そもそもなぜ後ろ倒しになったのか、それは安倍首相が経済3団体トップと会談し、学生が学業に専念できる環境を整えるべきという考えから、大学生の就職活動の開始時期を後ろ倒しにするよう要請したのがきっかけです。
また、これに対し経済3団体は揃って受け入れを表明。会社説明会や採用選考活動の開始時期が変更されることになりました。
後ろ倒しになった事で企業側学生側にどのような影響があったのでしょうか。
・企業側
大手にはあまり影響がないようですが、中小企業は大きな打撃を受けたようです。
これまでの選考は大手企業の後に中小企業の選考という流れでしたが今年はそれが逆転した事で、多くの学生に内定を出していた中小企業が8月の大手企業選考後に内定辞退が続出し頭を悩ませています。
例として企業のシステム開発をしている会社では、70人の採用予定で4月から採用活動を始め、辞退者を見込んで90人に内定を出していた。ところが8月に入ってから内定を辞退する学生が相次ぎ、入社の意思を示したのは予定していた半分の35人でした。
その対策として最近はベンチャー企業のみの採用情報を扱うサイトが開設し、ベンチャーや中小を支える働きも始まっているようです。
・学生側
理工系の学生に限りますが、4年生の夏ごろから卒業研究で忙しくなります。しかし、就活の後ろ倒しにより選考がこの時期に開始となってしまうと、どっちつかずになってしまいます。
また後ろ倒しにより短い期間の就活から焦る気持ちが授業より説明会を優先してしまい、授業出席率が下がると考えられます。
また就活が後ろ倒しになったことで、卒論制作と重なってしまう恐れもあります。
★結論★
就活の後ろ倒しはメリットがある人・ない人それぞれいると思いますが、私がこの後ろ倒しの就活を経験して思った事は、短い期間により学生だけでなく企業も焦っているように感じました。
企業側は早く就職活動を行うより、大手の選考が終了した後に選考を開始する、または長く説明会を開催し、多くの学生が参加する機会を設ければ採用人数が足りない事態を防ぐ事ができると思います。
学生側は授業を上手く組み、就活は授業のない曜日だけで行う事で授業を欠席しないで済みます。
ただ就活生個人の意見としては元の就活期間に戻してほしいと感じました。
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