育児休業給付の受給資格を満たさない可能性がある場合どうすればいい?

妊娠中の正社員の従業員が出産予定日の42日前から産休に入ることになりました。
転職してきて1年経ったばかりなのと欠勤が続いている月もあるので、育児休業給付の受給資格を満たすかどうかが心配ですがどうすればいいでしょうか。
前職を辞めてからは、失業給付は受け取っていないということでした。

回答

ご質問のケースで育児休業給付の受給資格満たさない可能性があるのであれば、まず以下の3点についてご確認ください。

・入社前に失業給付の受給資格決定を受けていないか確認する
前職の離職日から1年以内に再就職しており失業給付の受給資格を決定していない場合は、前職での雇用保険加入期間分も通算することができます。
離職後に再就職手当や失業給付を受け取っていなくても受給資格決定を受けていると前職の雇用保険加入期間は通算できないのでご注意ください。

・賃金支払基礎時間数が80時間以上ある月も含めて完全月を数えているか確認
令和2年8月1日以降、賃金支払基礎日数が11日に満たない月でも賃金支払基礎労働時間数が80時間以上あればその月は通算期間としてカウントされることとなりました。
休業開始前の過去2年間に賃金支払基礎日数11日以上の完全月※又は賃金支払基礎時間数80時間以上の完全月が12ヶ月以上あれば育児休業給付を受給できます。
※完全月とは、育児休業開始日から遡って1ヶ月ごとに区切っていった期間をいいます。完全月以外は11日以上及び80時間以上働いていても通算できません。

・本人と相談して産休開始日を予定よりも遅らせる  
産休に入るタイミングは必ず出産予定日の42日前でなければならないわけではないので、有給休暇を取得させて産休開始日を遅らせる等の調整をして賃金支払基礎日数を11日以上の完全月を増やす方法もあります。(産後56日間は就業させることはできません。)
※産前42日(多胎妊娠の場合は98日)以降の妊娠または出産を理由として労務に従事しなかった期間が社会保険料免除の対象になります。
今回のように有給休暇を取得させた場合も社会保険料免除の対象です。
※出産手当金の支給対象期間中の有給休暇については支給対象日数から除かれます。


現時点では育児休業給付を受給資格を満たしていなくても、賃金支払基礎日数が11日以上または賃金支払基礎労働時間数が80時間以上ある完全月が12か月に達すれば、その時点で育児休業を取得すれば受給することは可能です。

従業員のこれまでの働き方等によって取り扱いが異なることもございます。
ご本人が産休に入る前に管轄のハローワークにお問い合わせいただくことをお勧めいたします。
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公開日: 労務管理 育児介護休業

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