複数の事業所で勤務する者の社会保険について

a5e1f5fc8b8a7ae28342c6be0f8b7c8c_s

これまで弊社のみで勤務していた従業員が、グループ会社にも在籍することとなりました。

給与に関しては、これまで受けていた金額の半額をそれぞれの会社から支給し、本人の受け取る金額は変わらないようにします。

このとき、二以上事業所勤務届を提出するという話はよく聞くのですが、その後どのような流れで手続きが進むのかがわかりません。

回答

まず、「健康保険・厚生年金保険 所属選択・二以上事業所勤務届」を提出します。
これにより、各社の報酬の合計を100%として標準報酬を定め、各社での報酬の割合で按分された保険料を納める手続きが進みます。

理論上、これまでA社で受けていた報酬が変わらず、B社の報酬が上乗せされる場合や、両方の会社で同時に新規で資格取得を行う場合は、負担する保険料の割合が定まった後、変動はありません。
A社で30万、B社で20万の報酬を受ける場合、合計の50万を標準報酬として等級(500千円)を定め、その保険料のうちA社で30/50、B社で20/50を納めます。

しかし、A社で既に資格取得しており、B社で新規取得、これまでの報酬を両社で按分して持つという場合は計算方法が異なります。
A社では、二以上事業所勤務になった時点が起算月となり、そこから3ヶ月経過した時点でA社で登録されている標準報酬が支給額に基づいた金額になります。考え方は月額変更と同様です。

例えば、A社での元の報酬が50万円、A社で30万、B社で20万の報酬を受けることとなった場合、最初の3ヶ月間は保険料の按分は50:20のまま、3ヶ月経ったところで30:20となります。
この3ヶ月の間は、A社で負担する保険料の割合は、実際の支給額に基づく割合よりも多くなっている状態が続きます。
3ヶ月経過した時点で実際に支給している金額に基づいた標準報酬で保険料が按分されます。
B社の支払う保険料の割合も、3ヶ月経過した時点で20/70から20/50へと変動します。


給与計算上、どのように保険料を処理するかは、健康保険組合・年金事務所の保険料の手続きが完了するまで確定しないため、給与計算でどのように保険料を控除するか社内で調整し、ご本人にも納得していただく必要がございます。
The following two tabs change content below.
marcy

marcy

SRの広報写真担当(のつもり)。常駐業務とバックオフィス業務を両方持たせていただいております。簪を日常に取り入れたい。

日常業務に関するちょっとした疑問から、コンプライアンス、人事戦略まで、お気軽にご相談ください。

無料労務相談のお申し込みは、以下のバナーからどうぞ!
無料労務相談のお申し込み
PAGE TOP ↑