有休取得率、20年までに70%=過労死防止へ数値目標-厚労省案

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5月25日に時事ドットコムに掲載された記事によると、厚生労働省は25日、年次有給休暇の取得率を2020年までに70%以上とするなど、過労死防止のための数値目標を設ける案をまとめたことがわかりました。

厚労省は、今回の案を基に協議会の議論を踏まえて大綱の内容を詰め、今夏にも閣議決定することを目指すとのことです。

 

過労死ラインについて

年次有給休暇の取得義務化は過労死防止のために施策でありますが、この機会に過労死について少し触れておきましょう。よく過労死ラインが月80時間の時間外労働時間であると言われています。この時間は、厚生労働省労働基準局の通達(基発第1063号 平成13年12月12日)の【脳血管疾患及び虚血性心疾患等(負傷に起因するものを除く。)の認定基準について】に基づいています。具体的に言うと、以下の部分が過労死ライン80時間の根拠です。

発症前1か月間におおむね100時間又は発症前2か月間ないし6か月間にわたって、1か月当たりおおむね80時間を超える時間外労働が認められる場合は、業務と発症との関連性が強いと評価できることを踏まえて判断すること。

 

本当にこの過労死ラインの時間80時間が妥当かどうかという議論があり、理想とは違い80時間を軽々と超えてしまうような働き方をしているという会社も多くあるようです。この時間を杓子定規で守っていてはビジネスは成り立たないという経営者の方々の声が聞こえてきそうですね。とはいえ企業には安全配慮義務があるため、社員がこの時間を越えて働いているうちに過労死してしまうと、企業が責任を問われかねません。大切なのは、日々社員に関心を持ち、残業が多くなっていて、疲れた表情をしているときに、声をかけたり、業務を見直しを行うことです。この時間は過労死ラインを越えている社員に対して関心を持つための、あくまでも目安として捉えるとよいでしょう。

 

 

 

 

 

 

 


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本澤 彰一

本澤 彰一

法改正情報や統計などをもとに記事を書いています。ITリテラシー研修講師。

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