2014 ブラック企業ランキング発表! 

ブラック企業ランキング2014

ブラック企業大賞実行委員会が6日発表したブラック企業ランキングによると以下のような結果になりました。

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★WEB投票+会場投票の結果★

1位 ヤマダ電機     5256票
2位 東京都議会    3207票
3位 タマホーム     2439票
4位 リコー       2314票
5位 秋田書店     1420票
6位 A-1 Pictures 1130票
7位 たかの友梨ビューティクリニック 1049票
8位 大庄       837票
9位 JR西日本  679票

 

参照:ブラック企業大賞実行委員会

http://blackcorpaward.blogspot.jp/

 

理由

ブラック企業大賞実行委員会によると、ブラック企業ランキングにノミネートされた企業には、名ばかり管理職とみなされ残業時間を打刻させていなかったり、極度な時間外労働をさせていたり、厚生労働省の定めた「過労死ライン」(残業時間が月平均80時間)を超えた実態があったり等、似たような傾向が見られる企業が多いようです。過労の末に自害をするといったケースも多くあります。なかでもA社の社員は、残業時間が多い時で月344時間に上り、7日間連続で会社に泊まったり、3カ月休みがなかったこともあったというが、残業代が支払われた形跡はなかったという。

 

人事の 専門家として言わせていただくと、このような事態を招く前に、一言相談してほしいといつも感じています。企業はヒトで決まると言っても過言ではありません。採用から制度設計、運用まで一貫した仕組みを作ることが必要です。

事例はこちら

 

急遽、ランキングにノミネートされた企業

当初、ブラック企業ランキングにノミネートされていない企業が9月2日に急遽ノミネートされていました。今回は、いま世間を賑わせている「株式会社不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック)」に着目します。

 

追加ノミネート理由

高野友梨氏はテレビ番組に数多く出演し「カリスマ美容家」として知られていました。しかし、同氏が経営する会社の労働環境は過酷と言わざるを得ない現状が明らかになりました。従業員の多くが1日に12時間程度働かされ、その間休憩をほとんど取れていないことや、休日も法定通りに休めず、有給休暇も取得できない。

 

そうした過重労働にもかかわらず、残業代・休日手当は適切に支払われていなかったとのことです。2014年8月、仙台労働基準監督署は、たかの友梨仙台店に対し、タイムカードの記録と警備記録のズレを指摘し、残業代未払い分の精算をすることや、適切に休憩を取れる措置を取ること、有給休暇を労働者の希望通りに取らせることといった、行政指導・勧告を出しています。

 

ところが、労働組合の公表したところによれば、社長の髙野友梨氏は、労基署に通報した従業員を長時間にわたり「労働基準法にぴったりそろったら、絶対成り立たない。潰れるよ、うち。それで困らない?」などと詰問し、その従業員は精神的ショックで出勤ができなくなってしまったとのことである。しかし、会社はその事実を認めようとしていないというのが概要です。真偽の程はさておき、火のないところに煙は立ちません。このような状況が続けば、もっと悪い結果を招いてしまうことでしょう。労基署が会社を送検した事例に以下のようなものがありました。

 

送検事例

<違法な長時間労働で製本業者を書類送検>

池袋労働基準監督署長は、製本業者及び同社代表取締役を労働基準法違反の容疑で、平成 26 年 2 月 20日、東京地方検察庁に書類送検した。

 

〈事件の概要〉

製本業を営む会社及び、同代表取締役 (男性 48 歳)は、平成 25 年 4 月 1 日から同年 8 月 31 日までの間において、労働者 8 名に対し、労働基準法第 36 条に定める時間外労働に関する協定(いわゆる 36 協定)による延べ長時間が 1 か月につき 42 時間、特別条項を適用する場合には 1 か月につき 100 時間であるにもかかわらず、

1 か月に法定労働時間を超えて、最短で 104 時間 10 分、最長で 190 時間 00 分の違法な時間外労働を行わせたことが判明した。池袋労働基準監督署は、当該製本業者に対する複数回にわたる臨検監督において、上記協定の延長時間を超える長時間労働の実態を把握し、その都度、是正を求めていたが、法違反が解消されなかったため、労働基準法違反として捜査に着手したものである。

 

 

このような事態を招いてしまってからでは取り返しがつきません

急成長中の会社や、人数が少ない会社等では、人事のことは一部後回しにされてしまうことも少なからずあるのが現状です。人事労務トラブルが生じてしまうと、例えば今回のブラック企業ランキングにノミネートされてしまう等、風評被害により会社のイメージの悪化を招き、いい人材が取れなくなりかねないという悪循環に陥ります。当然ながら社員のモチベーションもさがってしまうでしょう。このことが経営悪化をもたらすことは想像に難くありません。

 

企業はその企業で働くヒトで決まるともよく言われます。マズローの欲求5段階説にもあるように、人は安心安全等の衛生的要因が満たされて初めて、社会的欲求、尊厳欲求、自己実現欲求を意識するのです。社員を、より高い目標へと導く戦略戦術はお考えですか。人事戦略に合った制度を構築できていますか。ブラック企業ランキングが発表されたいま、一度立ち止まって本当に会社の将来につながる体制を構築できているのかを問いましょう。

 

他社事例、ノウハウ、人事労務のリスクヘッジ、お気軽にご相談ください。

 

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本澤 彰一

本澤 彰一

法改正情報や統計などをもとに記事を書いています。ITリテラシー研修講師。

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